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ドラッカーと一倉定、そしてネクスト・ソサエティ その6

2011.11.08(22:10) 932

前回は日本のネクスト・ソサエティでは無借金経営が求められることと、外注や外部の専門家を上手に使って固定費を下げる話をしました。


さて最近の話題の一つに円高があります。

円高になると、すぐテレビに深刻な経営者の顔が登場します。私が不思議に思っているのは、「円建てで貿易をしている会社はないのかなぁ」ということです。

ドル建てで貿易をすると為替のリスクがいつもつきまといますから、対処している企業はどれくらいあるのだろうと思ったんですね。

すると、2011年の上半期、円建て輸出の割合は全体の42.2%もあるそうです。

意外や意外、円高で悲鳴を上げているのは、輸出全体の60%未満なんですね。

そして、日本の輸出依存度はGDPの“たった”11.4%なので、円高で困っている企業は実はそんなに多くないのかもしれません(G20の中で日本より輸出依存度が低い国は、アメリカとブラジルのみ)。

テレビで深刻な経営者の顔を映して放映すると、ほとんどの日本企業が円高に泣いている印象を受けてしまいますけど、実際のところは(少なくとも私が思っていたよりは)少ないのではないでしょうか。

それと私が思うのは、こうした外国為替のリスクに対応した保険商品はないのかなという素朴な疑問です。

為替はリスクであることは間違いないので、保険商品がもしあるのなら、輸出しているメーカーは入っておくべきでしょうし、無いのなら保険会社が新商品として検討すべきだと思いますね。

これはドラッカーも『ネクスト・ソサエティ』の中で書いていたことだと思います。保険商品としては面白いと思うんですけどね。


それから、こうした円高で悲鳴を上げているメーカーですけど、ネクスト・ソサエティでは農業のように補助金を受けるようになるのではないかと思います。

国が何らかの補助をして、その会社(製造業)に雇用と技術を守ってもらうという方法ですね。

私は今の農業が悪いと思っていませんし、悪い意味では言っているのではありません。

仕方がない部分として、円高で困っている製造業は現在の農業と同じような存在になるのではないかなと思っています。


しかし、円高で苦しんでいる企業がありますけど、ネクスト・ソサエティの日本では「円高」が強みになると思っています。



<続く>
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