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ドラッカーと一倉定、そしてネクスト・ソサエティ  その2

2011.11.04(12:39) 927

前回は今までの経営学、経営理論や経済学では解決が難しく、世界的なコンサルティング会社でも現代の経済経営に対する有効な手立ては難しいだろうと述べました。

また、著名なエコノミストやコンサルタントでも、今後の展開が非常に読みにくいとお話をしました。


ま、そんな大変な時代ですけど、やはりピーター・F・ドラッカーは偉大でしたね。

他の経営理論や経営手法、コンサル手法は、観念的といいますか、成功している企業を分析して「語呂合わせ」(例えば3Cのように)で体系化している印象があります。

しかし、ドラッカーはビジネス(経営)や社会の本質を突いて、理論が体系化されていたと思います。

ただ中堅、中小企業はドラッカーの書物だけを頼りにすると、うまくいかないのではないでしょうか。

『現代の経営』や『マネジメント』等、ドラッカーの名著があります。

されど、これらの名著を読んで、その理論を中小企業が実践しようとすると「内部管理」に重きが行って失敗する可能性があります。ドラッカーは内部管理を説いているわけではないのですが、「経営管理」と聞くと、どうしても内部管理や社内の管理に思いが向きがちになるからです。

また、ドラッカーの理論を咀嚼し、経営に活かすには、ある程度の経営資源が必要です。それには「学習する組織」などが求められるでしょう(詳しい説明は別の機会に)。


じゃあ、どうすれば良いかということになりますけど、私がお薦めするのは、経営コンサルタントの一倉定(いちくらさだむ)さんですね。

中堅、中小企業が参考にすべき理論は一倉定さんの「社長学」ですね。


ただ、残念ながら一倉さんも亡くなられていまして、現在では本からしか学ぶことはできません。(「本からしか」と書いていますけど、直接指導を受けなくても書物から学べることの方が大きいこともあります。ただし、本は大手書店でも店頭では手に入りません。それと、弟子もいないそうです)。


私は20年前から一倉さんの「社長学」を勉強していましたし、たまたま一倉定さんのコンサルを受けた会社に勤めたことがありますので、その指導が会社にどのような変化をもたらしたかを見ることができました。

また、一倉定さんが尊敬し参考にしていたS精密の専務さんのセミナー(S精密の専務さんが数社のためだけに開いている非公開の財務・資金繰りの塾。たまたま私が勤めていた会社がそのメンバーだったので参加した経験がある)を学んだこともあります。


私のコンサルも、基本は一倉定さんの理論を参考にしながら、その他の経営戦略(ランチェスター戦略など多数)やドラッカーの考え方人間学(ビジネスは人間が行うので、人間についての認識がとても大切なため)をミックスし、アレンジしたオリジナルなものにしています。


ドラッカーは私が最も尊敬する人ではありますが、社員規模が500人くらいまでの企業はドラッカーではなく、一倉定さんの書物を手に入れて勉強された方が成果は上がると思いますね。


ただし、一倉理論にも考慮しなければならない点があります。

<続く>
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