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『とにかく仕組み化』について思ったこと

2023.12.25(17:12) 2822

『週間ダイヤモンド』2023 12/23・30号に特別付録『とにかく仕組み化』カレンダーというのがあって、識学の安藤広大さんの『とにかく仕組み化』という本のエッセンスを凝縮したという冊子(カレンダー)がついていました。

それを読んでみました。一見新しい理論風なのですが、実際には「知識社会」になる前の組織形態用の内容ですね。

経営コンサルタントの一倉定さんが経営計画書を書くことを勧めていましたけれども、仕組み化は一倉定さんが言っていた経営計画書の整備と同じですね。

一倉定さんの経営計画書では、社員は何をしなければならないかを経営計画書に明文化します。マニュアルのような行動方針を立てますし、数字の目標やどの会社に営業をかけるかなど、こまかく目標を設定します。

社員が自分で考えて行動するというよりは、社長の考えをそのまま実行するという方法論です。

安藤広大さんの「仕組み化」は、一倉定さんの経営計画書の整備を言い換えているようなものなのでしょう。

この考え方は知識労働以外の労働では、成果はある程度上がると思います。

ただ、現代は知識社会になってきているので、知識労働を中心とした会社では成果をあげていくのは難しいでしょうね。

この冊子の最初に「歯車として生きる覚悟」という文がありますけども、社員が歯車として生きればイノベーションは起きません。

イノベーションを生み出す社風ができていかなければ、長く繁栄していくのは難しいでしょう。


それと、安藤広大さんの考え方として、ちょっとそれはどうかなと思ったのは、人のことを「放っておくと、人は楽を求めます。勉強をしない。仕事をしない。それが「自然な状態」なのです」と、見ていることです。

こうした人間観はどうなのでしょうか。

人は本質的には人の役に立ちたい、いい仕事をしたいと望んでいると思うのですけどね。

仕事の内容が合わないだとか、人間関係が嫌だとか、通勤が大変だとか、会社に嫌なことがあって、サボりたい気持ちが出ることはあるでしょうけど、別にサボるのが人間の基本ではないと思いますよ。

逆に何かを成し遂げたいと思っているけど、それが何かがわからないだとか、方法論がわからないとか、そうしたことだと私は思いますけどね。

経営者の方は、仕組み化を考える前に、ドラッカーの『現代の経営』や、『経営者の条件』や、『創造する経営者』や『ポスト資本主義社会』を読んでみてください。

まず軸となる考えをドラッカーから得てから、他のビジネス書を読むことをおすすめします。


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