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パナソニックの停滞について思うこと

2023.06.09(22:39) 2786

最近読んだ本に『日本の大企業 成長10の法則』(網島邦夫著、日本経済新聞出版、2023年)というものがあります。

その中にパナソニックHD株式会社の代表取締役副社長の本間哲朗氏のインタビューが載っています。

そこで本間氏は、「パナソニックは日本経済の失われた30年に歩調をあわせてしまった。会社全体として厳しい構造改革を続けてきたが、成長力を復活させることはできなかった」と述べています。

私はサラリーマン時代の2000年代の前半、少しの間、当時は松下電器と言われていた松下グループ数社の営業を担当したことがあります。

その頃は、プラズマテレビと液晶テレビが競争していた時代です。

世の中的にはどちらが勝つかは分からない時代でした。

私はちょうどテレビを買い替えたいと思っていたので、松下電器のある部署の方に聞いたのです。「プラズマテレビいいですねぇ。こんど買おうかなと思っています」と私が言いますと、その人は、「辞めた方がいいよ。液晶の方がいいよ」と言われたのです。

その理由がなんだったか覚えてはいません。ただ、松下の社員が言うのだから、買わない方がいいのだなと思って、私はソニーの液晶テレビを買ったのです。

私はソニーの液晶テレビにとても満足しましたが、松下電器は約10年後の2013年にプラズマテレビから完全に撤退しました。

私が松下電器に営業に行っているときには、当時の松下電器の事業部のトップはプラズマテレビの勝利を疑っていませんでした(本心は分かりませんが、発言ではそうでした)。

しかし、10年前に松下の社員が私に「プラズマテレビは辞めた方がいい」と言っていたということは、現場レベルではプラズマテレビは液晶テレビに勝てないということが分かっていたということになります。

もし10年前にプラズマテレビから撤退していれば、貴重な経営資源を別の部門に使うことができたのです。

パナソニックは今も停滞しているようですけど、おそらく現場の声が経営者に伝わらないのでしょう。

いや、現場の声を吸い上げようと、上がしていないのでしょうね。

なんとか復活してもらいたいですけどね(ただし、構造改革や中国での売上拡大の策ではよくならないと思います)。



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