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地方税ポータルシステム eLTAXについて思ったこと 続き

2023.02.23(00:07) 2762

前回の続きです。eLTAX(エルタックス)がDXされたものではないのは、税務申告が複雑なことが問題だということ前回に書きました。

もちろん、4か所に別々に送信しなければいけないというのは、eLTAX(エルタックス)の仕組みが”縦割り”になっているということなのですが、それよりも問題は法人の申告が複雑なことです。

複雑だからこそ、税理士の仕事があるわけなのですけれどね。

簡単になったら、税理士の仕事がほとんどなくなるでしょう。

税務申告や経理の仕事の生産性を上げようと思うなら、今の複雑な税制、申告制度をもっと簡単にしたらいいのです。

例えば、損金に落とせる費用です。

現在の税制では、事業に関係のない費用は損金として認められません。つまり、事業に関係のない出費は、控除できないのです。

だから、費用として認められないので、その分は税金がかかります。

また、費用とできるものでも、10万円以上で試用期間が1年を超えるものは資産に計上しなければなりません(ただし中小企業には特例があります)。

私は思うのですけど、事業で使おうが使うまいが、「日本国内の法人であり、かつ消費税を支払っている業者」に対して支払ったものは、すべて経費として認めたらいいのです。

消費することによって、消費税が増えているわけですし、消費を喚起する税制にすれば税収が増えるのですよ。

また、先に述べた固定資産という発想もやめて購入したものはすぐに損金にできるようにすれば、企業が購入する設備が増えます。

減価償却というのもやめたらいいのです。

財務諸表を入力したら、税務申告がそのまま自動で計算できるように簡略すればいいのですよ。そして、領収書さえあれば、全部経費として認めればいいのです。

消費を喚起する方向にインセンティブをきかせれば、経営者はお金を使いやすくなります。

複雑化しすぎたものを簡略化するところに、DXのヒントがあると思います。



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