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「両利きの経営」について思ったこと

2022.01.31(20:25) 2627

気がつけば、ブログの更新を10日間もやっていませんでした。こちらのブログを見に来ていただいた皆さん、申し訳ございませんでした。

別に何かあったわけではなく、1月は今後の構想を考えたり、勉強をしたり、身体を整えたりしていたので、ブログを書く機会を作らなかっただけなのです。すみませんでした。

さて、今日1月31日の日経新聞の社説は「企業は「両利きの経営」で新事業の創出を」というものです。

一部引用しますと、

  経営の世界でいま最も注目されているコンセプトの一つが「両利きの経営」だ。企業の活動には(中略)既存事業の競争力に磨きをかける「深堀り」と、新たな事業機会を発掘・育成する「探索」の2軸がある。(中略)
  この2軸をバランスよくこなすことが持続的な発展には欠かせないという。成長力不足に悩む日本企業にとっても、大いに参考になる考え方だろう。


ここを私が読んで最初に思ったのは、「”両利きの経営”という新しい言葉を使っているけれども、これはドラッカーが1964年の『創造する経営者』(ダイヤモンド社)で既に言っていたことなんだけどな」、ということです。

ドラッカーは、2軸ではなく、3軸で説明しています。

企業にとって今日行うべき仕事は三つあり、

「今日の事業の成果をあげる」こと、
「潜在的な機会を発見する」こと、
「明日のために新しい事業を開拓する」ことの三つです。

そして、これらの仕事は異なるアプローチが必要な上に、結論も違い、切り離すこともできないものです。しかも同時に行わなければなりません。

同じ組織によって、同じ資源、すなわち人、知識、資金をもちいて行わなければならないものです。

ドラッカーは60年前にこうしたことを教えてくれています。それも「両利きの経営」が2軸のところを、ドラッカーは3軸にして漏れがないような理論になっています。

やはり経営者の皆さんはドラッカーの著書をきちんと読んでおいた方がいいですね。

今でもいろいろな経営理論や考え方が出ますが、ドラッカーが言っていたことを言い変えたり、具体化したり、広げて書いているものが本当に多いです。

ドラッカーの経営理論を理解しておくと、経営理論の体系を抑えることができますので、『現代の経営』、『創造する経営者』、『イノベーションと企業家精神』はぜひとも学ばれると良いでしょう。

企業研修でドラッカーの理論を分かりやすく教えてほしいというご要望がありましたら、私が講師をしますので、下記からお気軽にお問い合わせください。



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