
働きやすいが力がつかない企業を「ゆるブラック企業」と言うそうです。
ちなみに、「ブラック企業」はきついだけで力がつかない企業。「ハードワーク企業」は、らくではないが力がつく企業。働きやすく、力もつくのが「ホワイト企業」だそうです(日経ビジネスより)。
日経ビジネス2021年11月15日号によると、働き方改革ができ、企業の「安易な労働時間削減策」によって、「裁量の余地がない定型的な仕事」を与えられた若手社員が多くなったようですね。
創造的な仕事をするためにはどうしても残業時間が必要になってくるため、言われるがままの作業をするような仕事を若手社員に回す企業が増えてきているみたいです。
そして、企業は正社員の労働時間を減少する代わりに、非正規雇用やパートタイム労働者を増やして減少労働時間分の人員を確保していたようですね。
働き方改革が進んで、働きがいが失われているというデータが出ているようです(上掲、日経ビジネスより)。
まぁ、こうしたことは、ドラッカーの『現代の経営』にて、1954年にすでに警告されていたことなのですけどね。
ドラッカーが言っていたことは、人は単純な仕事を続けていたらあきるし、仕事は段階としては完結したものが必要なんだということですね。
ひとまとまりの段階として独立させないと、自分の仕事の成果を確認することもできないのです。
また、ドラッカーは、仕事はある程度挑戦の要素があるものにしなければならないと言っています。
人は誇れるものを成し遂げて、誇りを持つことができるということです。仕事が重要なとき、自らを重要と感じるとドラッカーは言っています。
ですから、単純な労働時間削除の方策を企業は取っていたら、若手社員のやる気はどんどんそがれるでしょうし、スキルもつかないし、心も腐ってくるでしょう。
ゆるブラック企業になっている会社は、ぜひ『現代の経営 下』を読んでみてください。どうすればよいのかが全て書いてありますから。

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