FC2ブログ


タイトル画像

異世界~経営問答奇譚 第4話 インターネット・ショッピングモールの社長

2020.05.23(12:24) 2400



異世界~経営問答奇譚 第4話です。今回は、インターネットでショッピングモールを展開している社長です。
(このドラマはフィクションです。実在する人物、団体、会社とは関係はありません。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
社長 「うーん、今のままでは、アマゾンにやられてしまう。何かいい方策はないだろうか。いや、これは俺の独り言だ。」

コガ 「では、お引き取りを」(苦笑)

社長 「いや、ここは異世界だし、せっかくだから、意見を言ってくれ。」

コガ 「インターネット・ショッピングモールに関しては、何もしないことです。いつでも撤退できるように準備しておく段階だと思いますよ。」

社長 「なに~!Eコマースのパイオニアとして、わが社の重要なイノベーションだ。辞めるわけにいくか。」

コガ 「でも、アマゾンには勝てませんよ。失礼ながら、小さな国がアメリカと戦争するようなものです。貴社のモールは、ドラッカーが言う「昨日の主力製品」であり、放棄すべき既存のサービスです。衰退を遅らせるようにするだけでも、割に合わないエネルギーやコストがかかるものです。」

社長 「ちょっと待て!送料が全店舗無料になれば、まだまだアマゾンに対抗できる。」

コガ 「送料を誰が負担するんです?出店者は、送料をかぶれないでしょう。それに問題は、送料だけのことではないですよ。あなたの経営が人に恨まれるようなところの方が問題です。」

社長 「はぁ?意味不明だな。」(苦笑)

コガ 「マネジメント的に言えば、貴社が顧客を見誤ったという説明はできるんです。初期は出店者が顧客であって、彼ら彼女らにインターネット上の”場”を提供して、”ショバ代”をもらえば良かったんでしょう。できるだけ固定費をかけずに、出店者を増やし、その”うわまえ”をはねれば良かった。だから、最終消費者のことは、あまり考えなかったのではないですか?ところが、アマゾンは、消費者が顧客なので、固定費を膨大にかけて、自前の倉庫を持ち、物流をサービスの核としています。貴社がそれを真似しようとしても、物流の整備にお金も時間もかかるし、ノウハウも必要です。現実的ではありません。アマゾンが潰しに来れば、いつでも潰されるような状態です。それよりも、貴社は、あなたの野望を果たすための道具になっているような気がするのですよ。」

社長 「野望?」

コガ 「あなたの経営からは、”お客様を喜ばせたい”というものを感じません。”自分の支配を広げるような経営”をしているように思います。」

社長 「事業を多角化し、拡大しているんだ。」

コガ 「エコシステムという経済圏を構想しているようですが、それらのビジネスに一貫した共通の柱(ミッション、社会貢献)があるわけではなく、顧客データを一元管理して、顧客を自分たちの思うようにコントロールしたいだけの構想に見えますけどね。」

社長 「なんだと!」

コガ 「そこにお客様の喜びが見えてこないんですよ。お客様に喜んでもらおうという熱意も感じられない。自分たちがどれだけ凄いのかを見せようとしているビジネスに思います。そんなビジネスが長続きするわけがない。Eコマースの出店者が離れ、幹部社員が離れ、携帯事業がこけたら、エコシステム構想も崩れていくでしょう。貴社が正しい経営をしていたのかどうかは、これから数年ではっきりとしますよ。」

社長 「俺たちは、アマゾンに勝つ。」

コガ 「アマゾンに勝とうとする前に、自分の心の欲に打ち勝ってください。人やお客様をコントロールしようとする前に、自分の心をコントロールしてください。自分の心がどうなっているか、見つめたことがありますか?そして、出店者、消費者というお客様に対し、謙虚になることです。このままだと、後の世に「”賭博場の胴元”のようなビジネスをして、人心を失い、露と消えた会社」として記憶されますよ。

社長 「うるさいやつだなー」

コガ 「では、お引き取りを」(笑)



  ⇧
ブログランキングから、このブログに来られる方がいらっしゃいます。
新しいご縁のために、あなたの愛でクリックをお願いします。

------------------------------------------------------------------
現代は世界の危機です。
起業家の皆さん、一緒に日本経済を、世界経済を救いませんか。
今は小さな光であっても、志があれば、その光は大きくなり、
あなたの会社によって救われる人が出るはずです。

経営コンサルタント古賀光昭の公式サイト

ご相談がある方は、
問い合わせページから、お気軽にご連絡ください。
------------------------------------------------------------------
関連記事

世界を変える若き起業家たちへ



トラックバック

トラックバック URL
http://komei777.blog72.fc2.com/tb.php/2400-32b871dd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)