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異世界~経営問答奇譚 第2話 電気機器メーカーの社長

2020.05.17(15:01) 2397



異世界~経営問答奇譚 第2話です。今回は、電気機器メーカーの社長です。
(このドラマはフィクションです。実在する人物、団体、会社とは関係はありません。)
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社長 「新型コロナウイルスがようやく収束の目途が立ってきている。これから我社はどのような展開をしていけばいいのかね?」

コガ 「まずは、社名をP社から、●●電器産業株式会社に戻すことです。」

社長 「これは驚いたな。何かと思えば、そんなことか。そんなことで事業が好転するなら、苦労はしないよ。」

コガ 「社名に電器産業を全て入れる必要はないかしれませんが、創業者の名前●●は、いれてください。●●電器株式会社でもいいと思います。」

社長 「創業者の名前にこだわるね。海外へ事業を展開するには、過去の社名ではブランドバリューが思ったより伸びていなかったという理由があった。グローバルエクセレントカンパニーを目指すには、従業員が一つの価値に集中することが必要だったんだよ。」

コガ 「その考え方は正しいと思います。でも、選んだ言葉がパナ〇〇〇〇では、いけませんでした。貴社は精神的な支柱を失ったんです。」

社長 「随分、大げさな言い方だな。」

コガ 「貴社の創業者は、”経営の神様”ですよ。”経営の神様”の名前をわざわざ外してどうするんです?社員は名刺を交換するとき、電話で話をするときに、社名を言葉にします。「P社の誰々です」という言葉に、言葉の力がありますか?そうではなく、創業者の名前の入った社名で、「●●電器の誰々です」、と名乗った時に社員は背筋を伸ばし、創業者の精神を自然に意識するようになるのですよ。そして、経営の神様の代わりに自分がこの仕事をしているのだという誇りを持てるのです。それが、社名をP社にすることによって、フニャフニャした背骨のない、よく分からない会社になってしまっているのです。」

社長 「そうなのかな。」

コガ 「社長は中におられるのでよく分からないかもしれませんが、創業者の名前は、社員に勇気を与えているだろうし、お客様にも良いブランドイメージがあるんですよ。でも、時が経つと創業者のことを知らないお客様が増えていきます。だからこそ、社名で●●電器と名乗り、もっともっと「創業者の経営精神、考え方」を広く伝えて行かなければならないんですよ。世界中の企業が貴社を模範にするような会社でなければならないんです。新型コロナウイルスによって世界が危機にある時、リードすべきは経営の神様が作った会社なのではないでしょうか。」

社長 「なるほど。では、アフターコロナの時代は、どのような事業展開がいいだろうか?」

コガ 「大まかに言うと、明日の事業と今日の事業のバランスです。大事なのは、陳腐化している既存製品を破棄することでしょう。それを正しく見抜くことです。今日の製品で足を引っ張っている、あるいは、これから足を引っ張る事業を見極めて、撤退することです。そして、明日の事業については、何が求められるかを、顧客を中心にして考えていかなければなりません。今のままなら、例えばコロナを完全に除菌するエアコンだとか、明かりをつけたらコロナが死滅するような電灯ができたら、密閉されたお店や家庭にとっては、これほどの朗報はありません。私は「太陽の光」にコロナを死滅させるカギがあると見ています。太陽の光を人体に害のない方法で電灯に再現できないでしょうか。明日の製品には、こうした除菌に関するものがあります。」

社長 「なるほど。しかし、除菌については競争が激しい分野になるね。」

コガ 「ええ。ただし、コロナの除菌だけだと、5年先、10年先のビジネスとしては、疑問です。コロナの脅威が何年後まで残っているかによって、ニーズが変化します。今のインフルエンザレベルの意識に人々が変わったら、10年先のニーズは全く違ったものになっているでしょう。むしろ貴社の場合は、スローガンである、「A Better Life、A Better World」の「より良いくらしとは何か」を再定義した方がいいと思います。人々にとって、より良いくらしや、より良い世界って、いったいどういうものか。そのビジョンが変ってきているように思えるのです。私たちの生活が「単に便利なだけ、快適なだけ」でいいのかということがコロナによって突き付けられているのではないでしょうか。そして、より良いくらしの鍵は、現在までどこでも語られている「環境問題や少子高齢化問題ではない」と思うのです。

社長 「う~ん、難しい話だね。」

コガ 「はい。現在まで語られているような問題は、実は問題ではないと思います。本当に考えなければいけない問題を隠しているのが、どこにでもある問題なんです。」

社長 「スローガンの中身の再定義が必要な時代なんだね。再定義をして、それにそわない事業からは撤退することか。そして、明日の事業と今日の事業のバランスを考え、経営資源を投入する。少し分かったような気がするよ。ありがとう。」

コガ 「こちらこそ、ありがとうございました。」



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