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事業を継続するかどうかの意思決定の方法論

2020.03.15(20:55) 2353



私の今までのブログでは、事業を経営している方に借り入れをお薦めしていました。

しかし、それはあくまで事業を継続しようと考えている方への話であって、そもそも事業をこのまま続けるか、それとも諦めるか、判断がつきかねている経営者もたくさんいらっしゃるはずです。

事業を継続するかどうかの意思決定は「戦略的な意思決定」です。

ドラッカーは、『現代の経営』の中で、「戦略的な意思決定は、初めから答えを得ようとしてはならない。正しい答えを見つけることではない。それは正しい問いを探すことである」と述べています。

また、「間違った問いに対する正しい答えほど、役に立たないものはない」とも言っています。

では、どうすれば正しい問いを発することができるでしょうか。

それには、まず問題を定義しなければなりません。そこに時間を使います。

「本当の問題を見つけ、それを明らかにすることに、いくら時間をかけてもかけすぎるということはない」と、ドラッカーは書いています。

そして、問題を定義するには、「何もしなければ何が起こるか」と問うてみてください。

現在、新型コロナウイルスの感染があって、売上が大幅に減っていると思います。このまま何も手を打たなければ何が起こるでしょうか?それを考えます。例えば、4月末には資金ショートを起こすようなことです。

次に、過去にさかのぼり、「問題が最初に起こったとき何ができたか。その場合、現在の状態はどうなっていたか」を考えます。今回のケースだと、1か月前や2か月前に行うべきだったことを問うことです。1か月前や2か月前では短すぎると感じる場合は、3年前や1年前に何ができたかを考えてみるといいでしょう。

以上の2つの方法は、問題の定義の第一ステップです。

第二のステップは、ドラッカーの『現代の経営』によると、問題の解決のための条件を明らかにすることです。

従業員の雇用を守ることが条件という場合もあるでしょう。

ただ、この第二ステップが分かりにくい経営者は、先に第三のステップを考えてみるといいです。

第三のステップは、問題の解決策で行ってはならない行動を明確にすることです。

例えば、「〇〇百万円を超える借金をしない」だとか、「経営者が自己破産する選択はしない」だとかですね。

こうして意思決定の第一段階が終了し、第二段階として「問題の分析」になります。

長くなりましたから、続きは次回へ


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