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『デスストランディング』の感想。 - 小島秀夫監督が後世に遺した啓蒙思想

2020.01.12(23:16) 2299

DEATH STRANDING®

発売から2か月が経って感想を述べるのは遅きに失した感がありますが、私が尊敬する小島秀夫監督が創作された『Death Stranding』(以下、デスストランディングと称します)について、感想を書いておきたいと思います(ネタバレはありません)。

『デスストランディング』は、コンシューマーゲーム、テレビゲームという分類される作品です。

しかし、私は小島秀夫監督という「啓蒙思想家」が、テレビゲームという媒体を通して、後世に遺した「啓蒙思想」だと思っています。

ロックやルソーやモンテスキューがいた啓蒙思想の時代には、本に残すことが自分の思想を表現し、後世に遺すことでした。

ジョンレノンは、音楽を通じて、愛と平和を唄いました。それは、ジョンの表現の手段がロックであり、音楽だったからです。

そして、小島秀夫監督は、ゲームを通じて、愛と平和を伝えたのだと思います。

少なくとも、私には単なるゲームだと思いませんでした。『デスストランディング』は、小島秀夫監督が”人々のために”創った作品だと私は感じています。

イエスキリストが生まれ変わって歌を唄ったら、ジョンレノンのようになり、イエスキリストの弟子が生まれ変わってゲームを創ったら、『デスストランディング』のようなゲームを創るような気がします。(^^)

ただ、『デスストランディング』は、簡単なゲームではありません。

エンターテインメントを目的とするゲームのように、ストレスを解消するような、そうしたゲームではありません。

まるで人生の歩みをゲームで体験するような「重荷を背負った」ゲームなのです。

道も簡単に歩けません。つまづきます。転びます(笑)。でも、ひたすら進んでいくゲームです。

そして、自分のためにした行為が、後から他の人のためになっていることを知ることができる仕組みがされています。

私は、小島秀夫監督が「それでええねん、自分のために頑張っていても。その頑張りが、知らない人を必ず助けているから」というメッセージを出しているような気がします。

現代のSNSの闇の部分に対し、もっと違う使い方があるのではないかというメッセージもあります。

我々は何を手に取り、それをどう使うかで、人を傷つけることもあれば、人を助けることもできる。だったら、いいことに使おうよ、というメッセージもあると私は思いました。

今までのゲームでは観たことがない美しい映像、ノーマン・リーダスを動かせる喜び、深いストーリーと人物など、恐ろしくレベルの高いゲームです。

普段ゲームをしない人ほど、ぜひプレイしてみてほしい作品です。



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