
先日、「リクナビ」を運営しているリクルートキャリアが、内定辞退率を企業に販売していることがニュースに出ていました。
これは、前年の辞退者の名簿を企業からリクナビが受け取り、その辞退者の閲覧履歴をAIに分析させることによって辞退する確率を5段階にして示していたとか。
人事をずっとやってきた私からすると、「よく辞退者の名簿をリクナビに渡したなぁ」というのが驚きです。そして、二つ目の驚きが、企業がこのサービスを購入したことです。
これを買ったら、学生や学校や世間に批判されるという予測が立たなかったのでしょうか?
辞退者を知りたい人事の気持ちは分かります。
予定した採用数に達しなかったら、仕事をしていないことになりますからね、人事は。
しかし、その企業とは関係のないところでのプライバシーのある行動(ここでは様々な企業サイトの閲覧)を使ってのAI分析はアウトでしょう。
こういうことを言うと元も子もないかもしれませんが、辞退は防げないと思います。就活生が絶対来てくれるかどうかは、入社式まで分かりませんし、入社後の新人研修が終わっていなくなることもあるでしょう。
また、入社して半年や1年で辞められたら、内定を辞退された以上にダメージがあります。
人の心は最終的には本人のものですし、人の心は事情によって変わります。完璧なコントロールはできません。完璧なコントロールをしようとする方が怪しい組織です(笑)。
きれい事のように聞こえるかもしれませんが、経営者や人事にできることは、正しい経営理念を掲げて、それを実行し社会に貢献して、かつ社員を大切にすることです。
会社はそれ以上のことはできないし、就活生や新入社員がそれをどう受け取るかは彼ら彼女らの自由意志なのです。

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