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経営にとって暦の1年は全く意味がない

2018.05.20(17:34) 2053

経営者のみなさまは、たいてい月単位で売上高、粗利高、費用、利益を見ておられるのではないでしょうか。場合によっては、日次決算をして、毎日の数字を見ながら経営を考えている人もいるでしょう。

経営コンサルタントの一倉定さんは、「社長は年単位で物を考える人である。年単位で、何年も先を考えるのである。」(『一倉定の社長学 経営計画・資金運用篇』、日本経営合理化協会出版局)とおっしゃっています。

気をつけていただきたいのは、”年単位だけで”経営を考えるのではなく、年単位で何年も先を考えるということです。これは、ドラッカーが『現代の経営』で書いていたことなので、それを一倉定さんが参考にしたのでしょう。

暦の1年という区切りは、経営にとって全く意味がありません。

もし貴社の事業が1年で終わる事業なら意味があるでしょう。

しかし、普通の会社であれば、事業は何年かに渡って行われるので、1年の区切りに経済的に意味はありません。

この区切りは、株主への報告と還元及び税務署への申告納税のために存在しているようなものです。


ここで想像していただくと分かります。貴社の決算が、3年決算だと想像してみてください。

何か違ったものを感じませんか?

おそらく決算年度を3年にしたら、社長の経営の仕方が変るはずです。3年を一つの単位として考えられるからです。

それに対し1年決算だと、短期的な結果を出そうとして、近視眼的になり、長期的な視点がおろそかになりやすいです。

「ああ、とりあえず決算を乗り切った。来期のことは、また1年後考えればいいだろう。」と、目先の結果を重視するようになります。

それと、1年だけ利益を出して乗り越えようとするなら、在庫をたくさん持つなり、減価償却費を計上しないなりして、利益を出すこともできます。

1年単位で利益のみを強調することは、マネジメントを誤らせます。

1年間の成果を長期的な視野とのバランスで見るようにしてください。
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