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考えなくてもよい手を一気に捨てられるかどうか

2018.04.23(17:22) 2035

人工知能について、たくさんの本が出ています。私が読んだのは、将棋の永世七冠、羽生善治さんがNHKスペシャル取材班とともに書かれた次の本です。



面白い内容ですし、参考になることも多いので、読まれるとよろしいかと思います。

私はこの本の中で人工知能ことよりも、将棋の棋士が対局で使うプロセスのことのほうが興味深ったですね。

将棋は一つの局面で平均80通りの指し手があるそうです。

それら80通りを全部シミュレーションする時間はないので、羽生さんの場合、「ここは中心ではない、急所、要点ではない」と思い切って2、3手に絞るそうですね。

この時は「直観」によって、パッと手を絞り込んでいるようなんですね、意外ですけど。

ゼロから一つずつ積み上げて考えるよりも、まずは「大体あの辺りだな」と目星をつけて、論理的に考えていく方が、より早く答えに到達できるようです。

そして、この直観はやみくもなものではなく、「経験や学習の集大成が瞬間的に現れたもの」だとか。

ここで大事なことは、考えなくてもよい手を一気に捨てることができるかどうかなんですね。

今の勝ちに関係のない「だめな手を瞬時で分かること」が求められます。


これは私たちの学習や仕事でも同じことが言えます。

要らなくなった知識、古くなった知識は捨てていかなければなりません。

そして、現在の自分の仕事に関して吸収しなければならない知識を得るようにしないといけません。

また、仕事では、付加価値を生まなくなった仕事は、廃棄しなければなりません。

必要以上のサービスもいらないでしょう。

しなくても支障がない会議は、止めていかなければなりません。

そして、成果が上がることに経営資源を絞り込むことです。

廃棄すべき知識、事業、仕事がないかを定期的に考えてみてください。
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