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物事をうごかすのは機略ではない

2018.04.19(23:27) 2031

本日も、『プレジデント』誌の「日本の大企業トップ29人が語る 私の人材論」について触れたいと思います。

この中で、経営トップの何人かは、人間力や人間性の大切さを述べられていました。おそらく、その意見を言われなかった経営トップでも、これからのビジネスにおいて人間力の大切さを感じていない方はいらっしゃらないでしょう。

これに関して、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』(第1巻、文春文庫)に面白いことが書いてあります。

佐賀藩は幕府が瓦解してから官軍に入っています。それゆえ、佐賀人は個々に血なまぐさい革命運動を経験しなかったために、「坊ちゃんくささ」があったと。

薩長(薩摩藩と長州藩)の士は、個々に革命の血風のなかをくぐってきて、「才略や機鋒のするどさだけでは仲間も動かせず、世の中も動かせない」ということを知っていたというのですね。

むしろなまなかな才人や策士は、革命運動の過程で殺されています。

結局、物事をうごかすものは機略よりも、他を動かすに足る人格であるという智恵が、とくに薩摩人の場合は集団として備わるようになっていたようです。

まぁ、これが倒幕という生きるか死ぬかという革命を経験した人たちが持った智恵なんですね。

ビジネスに置き換えると、頭が切れるとか、学歴が立派であるとか、どこの出身だとか、仕事ができるとか、イケメンだとか(笑)、そうした才では物事をうごかすことができず、他を動かすのは人格や人間力なんだよ、ということですね。

経営トップの方は、それを肌身で感じておらえるのでしょう。

そして、経営トップがこれを重要だと思っておられるので、人格や人間力を高める研修やセミナーにニーズがあるってことですね(笑)。

私もそうした研修を企画してみようかなと思いました(笑)。
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