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本の紹介『日本3.0』

2018.02.20(23:44) 1980

日本の大学では、受験時に学部学科が決まってしまいますね。例えば、大学入試の時に、文学部英文科を受けて、受かったらその学科に行くというようにです。

これって、アメリカの大学ではそうではないそうですね。下記の『日本3.0』という本にハーバード大学の例が書いてありました。



ハーバード大学では、教養課程が重視されているようです。

日本の大学では、「ぱんきょ」と言って、サボるのが普通のようなところがありました(笑)。

ところが、ハーバード大学では「美学と解釈」「文化と信仰」「経験的・数学的推論」「倫理的推論」「生命科学」「物理科学」「世界の社会」「世界の中の米国」の8つの領域が一般教養と定められています。

一般教養といっても、日本と違い内容は高度なようでですね。

そして、学生は2年の半ばまでに50ある専攻分野から自分が専門とする分野を選べるそうなのです。うらやましいシステムですね。

私も外国語学部英語学科という専門課程に入学しましたが、一般教養で社会学を取ったんです。そしたら、すごくおもしろかったんですよね。だから内心「しまった!社会学部に行けば良かった!」と思ったんです(笑)。まぁ、今だったら経営学部に行きますけど(笑)。

高校生くらいで、たいして世の中のことも知らず、勉強していない者が、その時点で専門課程を決めるなんて、実質無理な話ですよね。

たぶん、「就職に有利だから」だとか、「女の子がいっぱいいるから(笑)」とか、「この学部しかいけなかったから」とか、そんな理由で学部を選択している人が多いでしょう。

だから日本の大学も一般教養を経て、専門を選択できるようにするといいですよね。

そして、一般教養も冷やかしみたいな授業ではなく、「日本の将来を担う人物を作るのだ」という気構えを持った授業をやってもらいたいものですね。

それから、この本はここで書いた教育のことは一部でして、現代の社会を鳥瞰するような情報が書いてあります。

著者の佐々木紀彦の意見に全面同意していることはありませんが、今の日本で起きていることが書かれていて参考になりますし、知らないことも結構書かれていましたので、考え方を読むというより、現代社会の情報として読まれるとよいのではないでしょうか。
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