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プロ野球選手の四苦、「傷老病死」

2018.02.09(21:47) 1973

プロ野球、阪神タイガースの春季キャンプも第二クールが終わったようです。

新聞やキャンプを伝えるテレビ報道などを見ますと、毎年のことながら新戦力の話題が多く、その賞賛の内容に「あかん、優勝してまう!」(笑)という言葉が出てくる季節でもありますwww

プロ野球は不思議なもので、毎年毎年よい選手が入ってきます。よくこれだけの人材の供給があるなと感心してしまいますね。

ただ、これだけたくさんの新人選手が入ってきて、活躍できる理由は意外なところにあります。

それは、選手が老いることです。

もし、選手の肉体が50年、老いないようになっていたら、すごい選手はずっとレギュラーのままなので、新人が入ってきてもなかなかレギュラーになれません。

ところが、35歳くらいになると年齢的にはっきりと衰えてくるので(まれに35歳以降に生涯最高の成績を上げる人もいますが、それは肉体というよりは、”読み”だとか精神面が成熟しているからでしょう)、プロ野球では早い段階で新陳代謝が起きます。

これによって若い選手にもチャンスが生まれてくるわけです。

仏教では人の苦しみを四苦として表現しています。生老病死(しょうろうびょうし)ですね。

野球では、生(しょう)は「生まれる」ではなく、傷(しょう)、ケガの苦しみと老いる苦しみが代表的な苦しみになりますね。

また、病は病気というよりは、成績が振るわなかったときに叩かれて精神的に参るだとか、不安な毎日を送るだとか、精神的にきつい状態ですね。

そして、死は、現役を引退することになるかと思います。

このようにプロ野球の世界にも苦しみは付きまとっているわけですが、「傷老病死」があるから、毎年新しい選手が入ってきてもチャンスがあるのです。

ある人にとっては苦しみなのですが、別の人にとっては悪い意味ではなく、チャンスを生んでいるのです。

また、その苦しみであっても、次の人生へ行くきっかけになっていますし、魂を磨く機会でもあります。

「生々流転」(じょうじょうるてん。万物が絶えず変化し、移り変わっていくこと)の中で、人は輝いたり、人間性を向上させたりしているのです。

プロ野球界だけでなく人間世界は四苦があり、一見すると苦しみの多い世界だと思えますが、機会という視点から見ると、いろいろな人がキラキラと光れるような仕組みになっているのだと私は思います。
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