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2018年の予測 その1

2018.01.04(22:05) 1943

平成30年、2018年になりましたので、恒例の「今年の予測」を書きたいと思います(笑)。

予測の前に2002年に発刊されたP・F・ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』(ダイヤモンド社)に面白い記述がありますので、ご紹介します。



『ネクスト・ソサエティ』の中に1999年に発表された論文が入っています。その中で、25年前、つまり1974年に、あと20年か30年もすれば情報は家庭のディスプレイに電送されるようになると予測されていたそうです。

そして、ドラッカーは言うのです。「20年前(古賀注;1979年頃)に、やがてアマゾンのような企業が現れ、書籍の注文をインターネットで受け、重い印刷物のまま送り届けるようになると予測したならば、一笑に付されたに違いない」と。

1979年は、インベーダーゲームが大流行し、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本がベストセラーになった年です。

その1979年に、39年後の未来社会、つまり2018年に、インターネットを使って重い印刷物を注文する会社が大発展している予測をできた人なんて皆無でしょう(笑)。

だから人が想像する未来社会なんて、当てにならないんですよ(笑)。
当てにならないというより、予測できない方へ未来は動くんです。

スマートフォンだってそうですよね。

スマホを30年前に予測できたでしょうか?

ハードウェアとしてのスマホが登場することを予測できた人がいたとしても、今の人たちのようなスマホの”使い方”を予測できたかというと、できなかったでしょうね。

たった30年前の1990年頃に、そんなことを予測できた人はいないでしょう。

ただし、スマホを生み出した顧客の嗜好の変化は、1979年のウォークマンの発表時から始まっていたと言えます。

つまり、いつでも、どこでも音楽を楽しむというものです。

スマホも電話、LINE、SNSやメールで他の人と繋がっているとはいえ、基本は自分一人の世界を作っています。その自分の世界から情報を発信したり、情報を受けることもできますが、自分だけの世界を楽しむことができます。

自分の世界を持ち歩き、どこでも楽しむというのは、ウォークマンとの共通点です。

「自分の世界を持ち歩く」という意味では、ウォークマンの発展型がスマホなんですね。あるいは、どこでも時間を”楽しくつぶせる”という意味での発展型ですよね。

ハードウェアとしては、ノートパソコンの発展型がタブレットであり、スマホなのでしょう。

未来の予測は当てになりませんが、それでも未来を予測しなければならないときは、現在の中に未来の萌芽を見つけることです。

未来の種は現在にあります。

<続く>
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