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仏教的トップマネジメント その12

2017.03.09(00:05) 1781

仏教的トップマネジメントの第7条は、次のものです

7.失敗の中にイノベーションの機会を見つけよ。


<理解を深めるための補足文>

失敗の中にイノベーションの機会を見つけよ。失敗から教訓を学び、次の発展へつなげよ。失敗を教訓にするとき、失敗は成功へと代わる。創造力を使いイノベーションを生み出せ!


<解説>

この第7条は、逆転の発想になっています。事業経営をしていて、失敗することは避けられません。願っていたことが実現しないことはよくあることです。しかしながら、その失敗を教訓にし、学びにすれば、次の発展へと繋がります。その失敗が教えるものは何か、失敗を材料にして飛躍する方法はないのかを考えてください。

特に大事なのは、失敗をイノベーションの機会と捉えることです。ドラッカーは『イノベーションと企業家精神』(小林宏治監訳、ダイヤモンド社)の中でイノベーションの機会を7つ挙げ体系化しています。

1.予期せざる成功、予期せざる失敗
2.ギャップの存在
3.プロセス上のニーズ
4.産業や市場の構造変化
5.人口構造の変化
6.認識の変化
7.新しい知識の獲得

この中でもっとも容易なのが、1の「予期せざる成功と予期せざる失敗」だということを述べています。

売上の失敗があるなら、それは市場の変化を意味しているのではありませんか?
どこか貴社が見落としている顧客の意識の変化、嗜好の変化がないでしょうかか?
何か貴社が顧客の要望に対して変わりきっていないところを教えているのではありませんか?

製品やサービスが顧客の要望に合わなくなっているのなら、それを合うようにイノベーションしなければなりません。現在の組織がそれに応えることができないのなら、応えられるよう組織もイノベーションしていきましょう。イノベーションが富を生み出します。

そしてイノベーションのコツは、目標を高く大きくすることです。なぜなら、イノベーションは10回に1回くらいしか成功しないからです。成功した場合の成果が大きいものに挑戦してください。

ところが、失敗したトップマネジメントは、自信を失っていることもあるでしょう。イノベーションなんて、とてもできないと思うこともあるでしょう。でも、失敗しても、それを逆手にとって勝てばいいのですよ。失敗には学ぶ材料が一杯です(笑)。失敗は、自分たちが足りないもの、変わらなければならないものを教えてくれます。失敗を礼賛する必要はありませんが、何があってもプラスにしていくのだという強い気持ちをもってください。この世に無駄な失敗は一つもありません!失敗を何するものぞ!と勇敢に進んでください。必ず道は開けます!

< 続く >
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