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仏教的トップマネジメント その10

2017.03.07(22:14) 1779

仏教的トップマネジメントの第5条は、文は短いですが視点が二つあります。

5.正しく語れ!


<理解を深めるための補足文>

トップマネジメントは正しく語れ!ビジョンや理想を語り、経営計画書に明文化せよ。また、人を育てる言葉、活かす言葉を発せよ。言葉はエネルギーそのものである。


<解説>

第5条の元は、仏教思想の八正道の正語(しょうご)です。「正しく語る」から来ています。「正しく語る」ためには、知識を得る必要があるので、第4条のあとにこの条文が入っています。知識が少ないと、薄っぺらい語りになりますから、学び続ける姿勢があっての「正しく語る」だと思ってください。

ところで、仏教的トップマネジメントで「正しく語る」とは、二つのベクトルがあります。一つは、ビジョンや目標を設定し、語るベクトル。もう一つは、人材育成における語るベクトルです。

トップマネジメントの最も大事な仕事は、組織が向かう方向を示すこと、すなわちビジョンを示し、ミッションが何かを社員に伝えることです。ビジョンやミッションが無い集団は、単なる人の集まりになってしまいます。

「我社は、何をするために存在しているのか」、
「他社ではなく、我社の製品やサービスでなければならないわけとは何か」、
「我社は、どのような会社であるべきか」
 

これらの問いに答えて、それを言葉として発しなければなりません。そして、口から言葉を発するだけではなく、経営計画書に経営理念、ビジョン、ミッションを明文化しましょう。

なぜわざわざ明文化しなければならないのか、疑問を持たれる方も多いと思います。その理由は、人は口頭で言ってもなかなか分からないからなのですね。全員がトップマネジメントから直接ビジョンを聞けるとは限りませんし、仮にトップマネジメントがビジョンを直接話すとしても、話すたびに少しずつニュアンスが変わってしまうかもしれません。幹部がトップマネジメントから聞いてそれを部下に伝えるとしても、誤って伝わる可能性もあります。トップマネジメントがビジョンや会社の方向性を文字や数字にすることによって、社員が向かうべき方向がはっきりとするのです。

それ以外に、発する言葉の大切さとして、言葉が人を活かすこともあるし、ダメにすることもあるということです。
人間は言葉によってコミュニケーションを取ります。言葉によって、相手の考えを知ります。言葉以外の外見の印象がものをいう場合もあります。しかし、人間が意志を伝える最大の武器は言葉です。言葉によって、人間は作られていきます。人は言葉によって勇気づけられるし、傷つきもします。時には言葉によって命を懸けることもあるのです。トップマネジメントは語る言葉に磨きをかけなければいけないし、語る言葉を正しくしなければいけないのです。

そこで、トップマネジメントは日頃から文字を書く習慣を持つと良いです。ブログを書くのは良いでしょう。学んだ内容をアウトプットすると、インプットがしやすくなります。また、書くことによって表現力が上がるだけではなく、学びが深まります。言葉を使いこなせるようにするための訓練と学習を深めるための両面から、何らかの文章を書き続けることをお薦めします。

なお、仏教では三業(さんごう)の一つに口業(くごう)というものがあり、四つの戒めがあります。

不妄語(ふもうご)  嘘をつかない
不綺語(ふきご)   不誠実なお世辞を言わない
不悪口(ふあっく)  乱暴な言葉を使わない
不両舌(ふりょうぜつ) 二枚舌を使わない

これらを犯すと悪業になると言われています。正しい内容を語ろうとするだけではなく、正語の反省修法の方法として、これら四つの戒めを反省の材料にされると良いですね。

< 続く >
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