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仏教的トップマネジメント その6

2017.03.04(01:43) 1775

次に第4条の説明に入ります。この4条から経営に関する知識的な面が出てきます。知識は経営の核ですから、裏返すと、知識が不足している場合は経営に危機を招きます。では、どういった知識が必要になるでしょうか。

一つの単語で言うと、「マネジメント」になりますが、具体的には次の4つがメインになります。

(1) マーケティング
(2) イノベーション
(3) 組織のマネジメント
(4) 管理会計(キャッシュフローを中心に)

このうち、(2)のイノベーションは、第7条で触れますので、ここではそれ以外のものについて解説します。

ところで、マネジメントの父、ピーター・F・ドラッカーは、マネジメントをどのように定義しているでしょうか。ドラッカーは、『ポスト資本主義社会』(上田惇生他訳、ダイヤモンド社)の中で、次のように述べていますね。

- 成果を生み出すために「既存」の知識をいかに有効に適用するかを知るための知識こそが「マネジメント」である。-

ドラッカーは、テイラーの科学的管理法を例に挙げながら、「知識を仕事に適用したこと」が、生産性の爆発的な向上をもたらしたと述べているのですね。そしてテイラーの次の時代、ポスト資本主義社会(知識社会)は、知識の変化の最終段階として、「知識の知識への適用」の時代になると説明しています。

知識社会は、知識が専門化します。そして、専門化した知識は単独では成果を生み出しません。他の知識と一緒になって(統合されて)成果を生み出すのです。例として、外科手術があります。外科医はレントゲンの専門家ではありませんので、レントゲンは診療放射線技師が撮影します。また、手術中の麻酔は麻酔科の医師が行います。外科医は、レントゲンや麻酔の専門知識はありませんが、どの場面でその専門家の仕事が必要であるかを知っています。専門化の知識を統合して、手術を成功させることをしているわけです。

このように知識は単独では成果を上げることができないため、知識の持ち主である知識労働者は必然的に組織(チーム)を必要とします。外科医の知識が、専門化された知識を統合している姿、すなわち「知識の知識への適用」の姿のイメージをつかんでいただけたでしょうか。

ただし、ドラッカーは、知識の知識への適用ということを述べていますけれども、私は更にプラスして考えています。この「仏教的トップマネジメント」の定義は、「成果を生み出すために、既存の知識と、”心”をいかに有効的に適用するかを知るための知識」です。心を仕事に適用させるための知識を付加しています。また、知識もビジネス知識だけではなく、経営に応用ができる仏教思想をお伝えすることによって、成果を上げることを目的としてます。

それから、この10か条は思慧、すなわち考え抜くことと、修慧、すなわち実践を行ってほしいことを最初に書きましたが、思慧は瞑想すると効果が上がります。背筋を伸ばし、深呼吸をして、気持ちが落ち着いてきたら、1条ずつ瞑想して思考してみるのです。10か条すべてが自分への振り返りになっていますから、自分の内面に自然と向き合うことになります。1から10への段階論であり、かつ瞑想して思慧ができるように工夫されているのです。思慧を習慣化されたら、おそらく良いインスピレーションを受けられるようになるはずです。このあたりもドラッカーの「マネジメント」との違いになります。

次回はマーケティングの説明をします。

< 続く >
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