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「がんばらなくてもいい思想」が人生観の中心軸になってはいけない

2017.01.18(01:00) 1734

以前のブログで引き寄せの法則の危険性を書いたことがあります。

それは「努力や頑張ることを否定するような思想」になっていることがあるからです。「宇宙にお任せすれば、すべて解決」だとか、「がんばらなくてもうまくいく」と言った内容のものが結構あります。

性格リフォームカウンセラーと名乗っている心屋仁之助さんも、そうした考えを伝えていますね。

ここで文章を整理するために、これらの思想をひとまとめにして「がんばらなくてもいい思想」とここでは呼ぶことにします。

さて、ここで例え話をします。

あなたが井戸を見つけようと、懸命に穴を掘っているとします。でもなかなか井戸水にたどり着けません。周りの人はあなたに冷たい視線を送っています。「何やってんだ」と。

あなたはクタクタで、誰も理解してくれないし、精神的に追い込まれています。

そこにある人がやってきて、「あなたは十分にがんばったんです。もうがんばらなくていいですよ」と言われたら、救われる感じがするでしょう。

そして、その言葉を信じて、井戸を掘るのを辞めてボーっとしていたら、通りがかりの人が水を置いていって「どうぞ飲んでください」と水をくれました。

「おお!やはり「がんばらなくてもいい思想」は効果があるんだ!」 まぁ、こうしたケースがあるのではないかと推測しています。(心屋仁之助さんは、「何か分からんけど、うまくいく」と言っています)

私はこの「がんばらなくてもいい思想」は、うつ病や、うつ病になってしまいそうな人にはいいのではないかと思うんですね。肉体面や精神的に追い詰められて、危ない人には「少し離れて心と体を休めること」は必要です。

しかし、こうした「がんばらなくてもいい思想」が、人生観や労働観の中心軸になってはいけないと思うのです。

井戸の例えだと、あと1メートル掘り進めば、水に当たるかもしれません。「もうひと踏ん張りやってみたら」という方法もあるのです。

あるいは、別の場所を掘ってみるという考え方もあります。がんばる場所を変えてみる発想です。職種を変える、職場を変える、住まいを変える、色々なことが考えられます。

P.F.ドラッカー教授が言うように、人は強みでしか成果を挙げることができません。がんばっても成果があがらないのは自分の弱みの部分で仕事をしている可能性が高いです。

過去の自分の仕事の成果を見て、何で自分は貢献できたかを知りましょう。それが強みです。

必ずあなたにも強みがあります。

自分の強みを仕事にすることができないかを考えるのも一つです。


この世は努力し続けた人に道が開けるようになっています。

でも、しんどくて、ヤバイ時は休んでください。無理は禁物です。

ただし、甘い”ささやき”には気をつけてください。

きつい言い方をしますが、自分を堕落させるような考え方は取り入れない方がいいのです。

休んで元気になったら、もう一度同じ場所の井戸を掘るか、別の場所を掘るか、全く別のことをするかですね。

戻ってきたら、もう一度頑張ってみることが大切です。
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