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井上靖著『天平の甍』

2016.11.13(23:10) 1682

読まれた方も多いかと思いますが、今日井上靖さんの『天平の甍』を初めて読みました。



漢字が多く、結構難しく感じました(笑)。当時は当たり前の表現だったのでしょうが、意味が分からない言葉だとか、読めない漢字が結構ありました(汗)。

それにしても、鑑真和上(がんじんわじょう)の生きざまは、すさまじいです。

鑑真和上は、日本に授戒をしに5回、海を渡って日本に行こうとするのですが、5回失敗。何度も死にかけています。失明していても、日本に行こうとするのですね。そして、6回目にして日本に行くことができます。それも命がけの渡海です。

変な例で恐縮ですが、飛行機で、ピューンと飛んできて、日本に来ていたら、それほど大きな感動は起きなかったでしょう。

日本に来て授戒をしたという事実が同じであっても、その途中にどんなことがあって、日本に来たのかというのが後世に大きな意味を持たせています。

歴史や文化というものは、単なる結果だけではなくて、そのプロセスの生きざまに大きく心を動かされます。

誤解を恐れずに書けば、後世への励ましのために、「歴史の流れという意思」が人に苦難を与えているところがあるのではないでしょうか。

当事者にとっては、とんでもない苦難なんですが、それらを乗り越えた姿に人は勇気をもらい続けているのでしょうね。

鑑真和上と一緒に渡海した僧侶の方や、日本から渡った僧侶も小説で出てきますが、こうした方々がいらっしゃったということが人間性への信頼を支えているような気がします。

感謝 合掌 ありがとうございます。

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