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仏教的経営成功法 その18

2016.10.25(20:57) 1660

※個々の手法についての詳細な説明は本論考の趣旨ではないので、大まかな説明になることを御了承いただきたい。

① 借入金返済のリスケ
倒産しそうな企業は、資金繰りが悪化しているのが普通である。そうであるならば、金融機関の支払をリスケ(リスケジュール)することである。リスケとは、金融機関の支払条件の変更であり、具体的には半年間元本の返済を免除してもらって金利だけを支払うという方法である。実際のリスケ開始まで2か月くらいかかるので、メインバンクに早目に相談し対応するのがポイントである。必要書類は次のものである。

ⅰ)試算表
ⅱ)資金繰り表
ⅲ)銀行別借入残高表
ⅳ)返済計画表(年間返済額を各行の残高で比例配分したもの)
ⅴ)事業計画書
  ・固定費削減表
  ・収支計画表
  ・SWOT分析

なお、リスケにおいて注意すべきことがある。一つ目は、バックデートで返済猶予してもらうことである。

例えば、銀行は11月にリスケ交渉を受けていると「では来月の12月から」と翌月からリスケしようとする。この場合は、「バックデートできるはずです」と主張して、申請当月からのリスケを交渉することである。

二点目は、元本返済猶予とともに、金利をそのまま据え置いてもらうように交渉することである。リスケを理由に金利を上げることを言ってくる銀行があるが、決してそれに応じてはいけない。

また似たようなこととして、連帯保証人や新たな担保、定期預金など、銀行の要望には応じないことである。これらも必ず応じなければならない決まりはないので毅然として断ることだ。

中小企業だと銀行から借り入れをするときに、信用保証協会の保証が入っているケースがほとんどである。その場合、リスケをすると信用保証協会への保証料が追加で発生する。逆に、リスケに応じてもらえなかった場合は、信用保証協会が代位弁済することになる。代位弁済とは、信用保証協会が代わりに銀行へ元金を支払ってくれることである。そのことで、3~6か月銀行への支払をしなくてよいので資金繰りは楽になるが、遅延損害金が14.6%もかかり、新規融資が受けられなくなるというデメリットがある。

<続く>
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