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仏教的経営成功法 その10

2016.10.22(00:10) 1652

経営トップの心の問題を解決する実践的な方法として、仏教的経営成功法では、ブッダの教え四諦の道諦である八正道(はっしょうどう)という反省修法を使う。

ただし、八正道は八つの修行法なので、修行者ではない経営者にとっては難度が高い。そこで、仏教的経営成功法の中では絞り込みをし、3つを活用することとした。

ちなみに、八正道とは、次の八つの修行法を指す。

正見(しょうけん)   正しいものの見方
正思惟(しょうしい)  正しいものの考え方
正語(しょうご)    正しい言葉
正業(しょうごう)   正しい行い
正命(しょうみょう)  正しい生活
正精進(しょうしょうじん) 正しい努力
正念(しょうねん)   正しい教えを心に留め忘れない
正定(しょうじょう)  正しい精神統一

このうち、仏教的経営成功法では、正見、正思惟、正語の三つを使って、現代の経営に応用する。

まず、正見とは、偏見や固定観念に執着せず、「縁起の理法」(えんぎのりほう)を見極めて、物事を正しく見ることである。

縁起の理法とは、因縁生起(いんねんしょうき)の略で、あらゆるものは「因」という直接の原因と「縁」という間接的な条件がお互いに関係しあって生じたり滅したりしていることを意味する。

植物にたとえると、花は種という原因(因)があって、土、水、光などの諸条件(縁)によって、成長し開花する(果)。そして、その植物を食べる動物もいれば、植物の光合成によって酸素を吸っている人間もいる。すべてのものは因と縁が関係しあって結果になり、その結果もまた次の因や縁になって連鎖しているということだ。

すなわち、時間的にも、空間的にも、原因と結果は連鎖し続けて世界は存在しているというのが縁起の理法である。


そして、縁起の理法を使う正見を古賀流に説明すると「偏った見方をするのではなく、物事を一回白紙にして見る。そして直接原因と間接原因(付帯条件)とその結果を正しく認識する」ということになる。

会社の今の状態も、因と縁によって成り立つ結果であるので、経営者は正見によって、会社の状態を「ありのままに正しく」見なければならない。そのときに縁起の理法を使って、なぜそうなったかの原因(因)と付帯原因(縁)を客観的に見るのである。

例えば、この世の事象は人の心が起こした選択の結果なので、倒産の根本原因は経営トップの心が「因」である。そして「縁」は、経営の途中で起きてくる出来事を指す。それは、過大な設備投資であるとか、マーケティングのミスだとか、融通手形を切ってしまったことだとか、犯罪に手を出してしてしまったなどである。


漠然と会社の状況を見るのではなく、なぜこのようなことになったのかを、主原因と付帯要因に分けて整理すると、大きな勘違いをしないで会社を正しく見ることができる。

ところが、会社の状態を偏見や固定観念で見てしまうと、実態が歪んでしまって、正しい判断ができないし、正しい意志決定もできなくなる。そうすると、解決方法も間違ったものになるのだ。

現在の経営状態がどのようになっているのかを正しく見て、その因と縁が何かを見極めていただきたい。


また、正見は会社の状態だけではなく、他人の観察にも使うことが大切である。社員や得意先、取引先などすべてに応用ができるので、一旦相手を白紙の状態で見て、偏った見方をせずに、正しく見ることを心掛けるとよいであろう。


ところで、会社の状態の直接の原因である「因」は、経営トップの心であることを述べた。

八正道の二番目は、正思惟である。「ただしく思う、正しく考える」ことである。ただし、漠然と「正しく考える」といってもつかみどころがない。そこで、ここでも仏教的なフレームワークを使う。


<続く>
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