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映画「ベン・ハー」の感想

2014.08.31(18:06) 1420

先日、CS放送で「ベン・ハー」をやっていまして、録画して何十年ぶりかに見ました。今日はその感想です。

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「ベン・ハー」を最初にテレビで見たのは、小学6年だったか、中学生だったか忘れましたが、強烈に印象に残っていたのは、ガレー船のシーンです。

チャールトン・ヘストンが演じるベン・ハーが、無実の罪でガレー船の漕ぎ手になってオールを漕がされるシーンがあります。重苦しい音楽と漕ぎ手にリズム与える音が流れて、ヘトヘトになりながら、オールを漕いでいるチャールトン・ヘストンの姿が子供心にも焼き付いていて、「嫌なシーンだったな」という印象でした。(笑)


2度目は、20代だったと思いますけど、もう少しストーリー全体を見ることができて、その時の印象は「これは、キリストの映画であって、ベン・ハーはおまけじゃないの?」というものでした。

今回改めて「ベン・ハー」を見ると副題に「キリストの物語」となっていて、やはり「イエス・キリスト」が主題の映画だったんですね。今頃気づきました。(笑)

若い頃は長い映画だと思っていたんですけど、今見ると退屈することなく、あっという間に見れる映画でした。


さて、この映画の中で、敵を憎むベン・ハーに対し、キリストの説教を聴いた女性が「ナザレの人は、汝の敵を愛せよ。敵を許せ」と言っていたと諭そうとするところがあります。

憎しみによっては誰も救われないというところを、この映画では、言いたかったのかもしれません。

ただ、イエス以降のキリスト教徒が「敵を愛する」とか、「敵を許す」といった美徳を実行しているかといえば疑問がありますよね。

私が思ったのは、宗教の場合、開祖の教えの内容だけではなく、それを継続して残し伝える「組織」(この場合は教会)がどういった思想を持つのかということが無茶苦茶大きいということです。

キリスト教のように開祖のイエスが「汝の敵を愛せよ」と残しても、教会が「異教徒は殺しても構わない」という解釈をすれば、それが十字軍になったり、戦争になったりして実行されてしまうということになるんですかね。

だから、組織が内部にどのような思想や考え方のクセを持っているかは、とても注意すべきことだと思いました。


ところで、「ベン・ハー」で一番有名なのは「戦車競走」のシーンだと思います。CGのない時代にどうやって撮影したのだろうと思う驚きのシーンです。

荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』第二部で、ジョセフがワムウと戦車戦で戦うシーンは、「ベン・ハー」の影響でしょうね。

ワムウといえば、必殺技「神砂嵐」(かみずなあらし)というのを持っています。私はこの技の名前は「仮面の忍者赤影」に出てきた闇姫(やみひめ)の髪嵐(かみあらし)から来ているのではないかなと推測しています(笑)。

「ベン・ハー」は映画としては、最も完成度の高いものかもしれませんね。お薦めの映画です。
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