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社長はスキを見せない

2012.07.20(21:38) 1120

このブログは、私のHPの「経営のコラム」に以前書いたものです。今年の4月30日の日本経済新聞に『私の課長時代』という記事があり、千趣会田辺道夫社長の文章が載っていました。

その中に、カタログ制作の見積書に不明な項目があり、調べたところ印刷費が競合する他社の2倍近いことが分かったということが書いてありました。

どんなコストでものんでくれるから、印刷会社は千趣会に相場の2倍近い額を請求していたのでしょう。

またカタログ制作の請求書もすべてチェックしたら、制作会社が電車を使わずに毎回タクシーを使っている分を請求したり、新幹線もグリーン車を請求したりしていたようです。

それで請求書を全て見直したら、年間40億円のコスト削減になったとか。

「え、そんな無駄なコストカットは当たり前でしょう」と思う方も多いかと思います。

しかし、現場を見ていない社長様がいる会社は、千趣会と似たようなところがあるかもしれませんよ。


私もサラリーマンのときに経営企画室で働いていたんですが、次のような話がありました。

「協力会社の請求書の内容や、社員が出してくる領収書の中身は大丈夫ですか?」と、社長にお聞きしますと、

社長は、「うちの社員はそこまで悪くはないと思うんだよね。大丈夫だよ。」とおっしゃいます。

ところが、後で調べると、協力会社の見積もりが社長の相場感よりも随分値上がりしていたり、社員が不正なお金を請求したりしていることが発覚します。


これらは、「ほとんど時間に社長室にいる社長」の会社のパターンです。


社長の知らない間に、無駄なお金が会社から出ていっているのですが、それに全く気が付かないんですね。

社員を信じることは大切です。

しかし、全部気を許すと、社長の思っているようには会社は進まないものです。

なぜなら、社員だって「いいカッコ」はしたいので、外注先へ良い条件で仕事を出したくなりますし、会社の経費を使って部下におごってあげたくもなります。


だから、そうした社員に「心のスキを与えないようにするため」には、社長は「スキを見せない」ことです。

社長がスキを見せなかったら、社員も「出来心」で悪いこともしないでしょう。

請求書を見て、おかしいと思ったことは「かっこつけずに」担当者に聞くことです。

こんなことまで社長が見ていると“みっともない”と思われるのではないかとかは気にせずに、「見るところは見ているのだ。」と思わせるようにしてください。

いつも社長室を出て、現場の人間をよく見に行くようにすると、良いです。

内線電話や携帯で話すだけではなく、直接出向いて顔を見て話をするようにしてくださいね 。
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