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社長の劣等感が経営に悪影響を及ぼすとき

昨日の続きです。昨日のブログにはワイキューブ民事再生になった表面的な原因を述べました。表面的には資金繰りを考えずに社員及び新規採用のためにお金を使ったこと、お客様の視点が無かったことなどがあげられます。

ただ、そうした安田佳生社長の行動は何から生まれているのかが重要だと思います。

安田社長の気持ちを知るヒントが本には書いてありました。

安田社長は正直に自分の気持を書いておられます。


「私はビジネスで成功したかったというよりも、立派な受付のある会社の社長になりたかっただけなおかもしれなかった。

大きなビルや立派な受付に対する劣等感を克服することが、私にとっての目的になっていた。」



安田社長は、高層ビルに入っている会社へ営業へ行くたびに、雑居ビルに入っている自分の会社(ワイキューブ)が負けている気がしていたそうです。

そして、おしゃれな受付のある会社に行くたびに、自分の会社に引け目を感じていたとか。

そして、安田社長は、「そういう劣等感を、そのままにしておくことができなかった」(本人談)ということですね。


安田社長は劣等感の傷を癒すために社長をやっていたのですね。



前回のブログに書いたワイキューブのお金の使い方は独特でした。ワインセラーなどは他の会社ではあまりみないでしょう。

しかし、社長の劣等感が経営に影響を与えていることは、多くの会社に見られることだろうと思います。

その劣等感を覆い隠そうとする方法が、安田社長は「高層ビルと受付」や「ただ優秀な社員を採用して、彼ら彼女らに嫌われたくない」というものになりましたが、他の会社ではどうでしょうか?



工場で勤務していることが劣等感になって、やたらと新しいものを取り入れようとしたり、社長室を立派にしようとしている社長。


昔で言う3Kの事業が嫌なので、経営の多角化といってIT系など苦手な分野に無理して進出しようとしている社長。


若い頃とても貧しい経験をしたために、今はお金を持っていることを人に知ってもらいたいために本社ビルを建てたり、高級な車に乗る社長。


自分は異性から好かれなかったから、綺麗な女子社員を秘書として周りに配置したがる社長。

色々ありますね。


行動は様々ですけど、その元になっているのは、若い頃に作った劣等感というのが往々にしてあります。

この社長の劣等感を上手に成仏させないと、経営に悪い影響を与えてしまうのです。

これから事業を始めて社長になろうという方も同じです。

劣等感をバネにいい方向へ事業を進められればいいですが、屈折した劣等感は経営の意思決定を誤ってしまいます。



自分が何か極端な考え方や発想をしていると感じたら、その底に劣等感がないかを見るようにしてください。

そしてもし、劣等感を見つけたら、自分自身を認めてあげてください。



「マイナスの部分もあったけど、よく頑張ってきたじゃないか。」と、自分自身を認めてあげてください。


「他の人より劣るところもあったけど、私も掛け替えの無い個性なんじゃないか。」と。


「過去に評価されなかったこともあったかもしれないけど、

これからは評価をもらうことを期待するのではなく、

人に喜びを与える側に立つ生き方もあるんじゃないか。」
と。



どうか、心のなかにある劣等感を助けてあげてください。

きっと良い方向へ流れが変わると思います。
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プロフィール

古賀光昭

Author:古賀光昭
経営コンサルタント。上智大学博士前期課程英米文学専攻修了。複数の上場企業等を経て、2009年6月に千葉県柏市にて独立。社外No.2の経営企画室長・総務部長として人事、財務、経営計画書のアドバイスを行っている。このブログは「世界を変える志を持った若き起業家」へのメッセージ。

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