
(写真の製品は記事に関係ありません)
日経MJの9月14日号の1面にパナソニックが量販店からの返品に応じる代わりに価格を指定する取引形態の導入を進めているという記事が載っていました。
パナソニックは、1年ごとに新製品を出して価格が下落するのを防いでいたのですが、それをやめて2~3年ごとにモデルチェンジをするということですね。
レッツノートが分かりやすいですが、毎年春と秋に新モデルが出て、新モデルが出ると必ずその前のモデルは大幅に安くなっていました。
私がレッツノートを買ったときにも、前のモデルを選びました(笑)。前のモデルは最新の機種ではないですが、スペックはほとんど変わりないので、約1年前に出た機種を買いましたね。
物凄くお得感があって、買ってよかったと思いました。
洗濯機や冷蔵庫などの電気製品も同じで、目立つところに最新機種が並べてあるのですけれども、少し離れたところに前のモデルがあって、それがだいぶ安くなっているのですよね。
ユーザーからすると、そういうのを見つけてお得に買い物をするのが楽しみであって、パナソニックはそういうことをしないということになると、パナソニック製品の人気は落ちるでしょう。
値引き原資の販売奨励金を抑えると記事に書いてありましたから、値引きもしなくなるでしょうし、店舗も力を入れて売らないでしょうね。
パナソニックの品田正弘社長は「顧客志向ではなく、プラダクトアウト(作りて目線)になっていた」と述べていますが、こういう方策だと全然顧客志向ではないですよね。経営者目線です(笑)。
パナソニックの品田正弘社長は全然店頭などに足を運ばないのでしょう。
実際に売り場に行っていたら、こうした発想は出てこないはずです。
売り場に行って、製品を選んでいる人に何人か聞いてみたら、すぐに分かるようなことです。
こんなことをやっていたら、パナソニックはアカンでしょうね。
こうした方策を取るトップを誰も止められないところに、パナソニックの難しさがあると思います。

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