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「分を知った経営」 元シャープ副社長 佐々木正さんのお話から

2014.01.31(16:52) 1311

産経新聞のオピニオンというページに「話の肖像画」というコラムがあります。今週は元シャープ副社長の佐々木正さんです。

佐々木正さんは、シャープの電卓の開発に関わった方です。

1月30日には、次のようなことを書かれています。


「人にまねされる商品」をつくっていたものの、その「まね」のスピードがものすごく速くなりました。
開発にかけた資金を回収するのも難しい時代です。
「共創」の精神は大切なのですが、それもルールあってこその世界。
それを重んじない相手には、簡単にまねができない商品で対抗するしかないのかもしれませんね。



ここだけを抜き出すと分かりずらいので、少し解説をします。

「人にまねされる商品」とは、電卓や液晶テレビを指しています。

「共創」は”共に創る”仕組みを指し、多くの人の知恵を集めて、一つのものを創りだしていくことだと思われます。

「重んじない相手」というのは具体的には書いてありませんが、この引用の前に韓国と中国メーカーのことが書かれているので、おそらく韓国や中国メーカーを指しているだと推測しています。

さて、少し乱暴に意訳しますと、
韓国や中国のメーカーがルール無用で、すぐに模倣品を作ってくる。開発にかけた資金も回収できない。そんな相手には簡単にまねができない商品を創るしかないのではないか。

こういうことでしょうか。

開発にかけた時間も費用も回収できないとなると、日本のメーカーは新たな新商品を開発しなくなるかもしれません。

そうなると、どこが創るんでしょうかね。韓国や中国のメーカーが新たなものを開発していくというのは、あまり想像ができません。

結局、いい商品が生まれなくなれば、損をするのはユーザー(極端にいうと”地球に住んでいる人々”)になるんですよね。まわりまわって。


そして、日本のメーカーやアップルのような企業を落としていくことは、最終的には韓国や中国のメーカーの首を絞めることになると思いますけどね。

なぜなら、韓国や中国のメーカーには未来の商品が見えていないでしょうから。

マネをする先が無くなったら、誰に学ぶんだということですよね。


経営にも「分を知ることは大切」だと思います。

一から製品開発する気があるなら、それはそれで良しです。

しかし、そうした気概がなく、模倣品を低価格で売りまくるのが経営理念なら、世にない製品を生み出す企業を追い詰めすぎないことです。

勝ちすぎて、相手だけではなく、自分たちも滅んでしまうような経営戦略をとっては元も子もありません。

それには、自社の分を知った経営が必要だと思います。

古賀光昭のビジネス相談



2014年01月31日
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