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大仏建立を指揮した行基(ぎょうき)菩薩

2014.01.21(17:39) 1303

皆様は行基(ぎょうき)というお坊様をご存じでしょうか?

私はほとんど知らなかったのですが、『正論1月号』の「私が愛した日本人」(筆者 長部日出雄)の第三回に行基のことが書いてあります。

これを読んで驚きました。凄いことを、行基菩薩は行っているのです。

この方は、東大寺造営と大仏建立を指揮したんですね。

当時の日本の人口は500万人と推定されています。

そのうちの半数以上の人々が大仏建立に関わっています。

ということは、日本の人口の半数以上の人に賃金を払い、食事を支給したことになるのですね。

これを総指揮した方が行基菩薩です。

大仏建立の莫大な費用をどうやって集めるかというと、勧進(かんじん)によって豪族から調達しています。
(勧進とは、仏にお布施をすることの尊さを人々に説き、資金や資材を集めることです)

そして、工事に従事する何千、何万の匠(たくみ)と役夫を集めて自在に動かしているのです。

大変なマネジメント力だと思いませんか?


当時大仏建立を思いたたれたのは聖武天皇(しょうむ)です。

聖武天皇は大仏建立を上からの命令によって強制された重労働ではなく、当人の本心からの発願により、自分自身の仕事として進めようとされていました。

それゆえ、行基菩薩は、多くの日本人(帰化人を含む)の膨大な自発性と自主性を一点に凝集して大事業を進めたのです。


詳しくは『正論1月号』を読んでもらうとよいのですが、そのほかに、筆者の長部氏は、行基菩薩をマルティン・ルターに大変よく似ていると書いています。「旧仏教体制に対する宗教改革者」と長部氏は表現していますが、ルターよりも800年も前の人です。

凄い方がいたのですね。

行基菩薩は特定の宗派を開かなかったので、空海、親鸞、日蓮に比べ知名度が低いですけれども、過去から現在に至るまでの最大の国家事業を成し遂げた偉大な方だったのだなと心から思います。

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2014年01月21日
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