昨日の続きです。蘇東坡(そとうば)の書いた『留候論』では、圮上(いじょう)老人との出会いが張良の転機であったと書かれています。意味するところを意訳してみます。
「人間は時として我慢のできないことにぶつかることがある。そんな辱めを受けたとき、剣を抜いて相手に切りかかっていく人がいる。これは匹夫(ひっぷ)のやることであり、ほんとうに勇気があるとはいえない。」
「張良は始皇帝をテロで殺すようなことをしたが、普通であったら殺されていただろう。老人は、匹夫の勇でテロを起こし、危うく死にかけた張良を惜しんだのである。そこで張良を小僧扱いし、鼻っ柱をへし折ってやったのだ。そして、張良が恥辱に耐えるのを見て、将来大事を成し遂げる奴だと見込んだのである。」
「老人は張良にはあり余る才能があることに気づいていた。しかし、大きな度量が欠けていることを心配したのだった。だから、小さな怒りに耐えて、大きな謀(はかりごと)をめぐらすように仕向けたのである。」
「劉邦が勝利し、項羽が敗れたのは辛抱できるかどうかの差だった。項羽は辛抱できなかった。しかし、劉邦はよく辛抱して項羽が疲れるのを待った。そのように劉邦を説得し仕向けたのは軍師の張良だった。」
長い紹介になりましたが、私がいわんとするところはご理解いただけたかと思います。
”辛抱”や”耐えしのぶこと”の大切さを言っているのですね。
これは戦のある時代だけではなく、どんな時代においても大切な心がけだと思いますし、ビジネスや人生においても大切なことだと思います。
参考になりましたら幸いです。
「人間は時として我慢のできないことにぶつかることがある。そんな辱めを受けたとき、剣を抜いて相手に切りかかっていく人がいる。これは匹夫(ひっぷ)のやることであり、ほんとうに勇気があるとはいえない。」
「張良は始皇帝をテロで殺すようなことをしたが、普通であったら殺されていただろう。老人は、匹夫の勇でテロを起こし、危うく死にかけた張良を惜しんだのである。そこで張良を小僧扱いし、鼻っ柱をへし折ってやったのだ。そして、張良が恥辱に耐えるのを見て、将来大事を成し遂げる奴だと見込んだのである。」
「老人は張良にはあり余る才能があることに気づいていた。しかし、大きな度量が欠けていることを心配したのだった。だから、小さな怒りに耐えて、大きな謀(はかりごと)をめぐらすように仕向けたのである。」
「劉邦が勝利し、項羽が敗れたのは辛抱できるかどうかの差だった。項羽は辛抱できなかった。しかし、劉邦はよく辛抱して項羽が疲れるのを待った。そのように劉邦を説得し仕向けたのは軍師の張良だった。」
長い紹介になりましたが、私がいわんとするところはご理解いただけたかと思います。
”辛抱”や”耐えしのぶこと”の大切さを言っているのですね。
これは戦のある時代だけではなく、どんな時代においても大切な心がけだと思いますし、ビジネスや人生においても大切なことだと思います。
参考になりましたら幸いです。