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民主党はランチェスター戦略を使っている

2012.01.30(22:59) 1005

国会が始まりまして、消費税を焦点にして各党が攻防を繰り広げていますね。

私は消費税増税反対派です。その理由は以前も書きましたけど、また別の機会に具体的に書きたいと思います。

今日は、民主党がランチェスター戦略を上手に使っていることをお話したいと思います。

日本での「ランチェスター戦略」は、ランチェスターの法則を販売戦略に応用し体系化した田岡信夫さんが提唱したものです。

ちなみに、「ランチェスターの法則」とは、イギリス生まれの技術者F・W・ランチェスターという人が戦争のデータから兵力の割合と損害量の割合を調べ、法則にまとめ上げたものです。


さて、政治に話を戻します。最近の民主党の消費税増税は、自民党の消費税増税と、どこが違うのか分からなくなってきましたね。

ほとんどの人が民主党の消費税に対する考え方と自民党の考え方のどこに違いがあるのか分からないと思います。どちらも「消費税を上げる」です。

実はこれはランチェスター戦略で「ミート戦略」というものです。

業界一位(占有率、シェア一位の会社のことですが、説明が複雑になるので、とりあえず一位の会社と考えてください)の会社は2位のライバル会社にミート戦略を仕掛ます。

合わせていくんですね。同じようなものを出して差別化をさせないようにするのです。


一位の企業はシェアを一番持っています。
それに対抗するには2位以下は一位と違うものを出す、すなわち差別化が戦略になるのです。

まとめますと、「自社より上位に対しては差別化戦略、下位に対してはミート戦略」が、ランチェスター戦略の基本です。


仮の話を想定して説明しますね。

業界2位の自動車ホンダが、1位のトヨタが作っていない低燃費の車を市場に出すとします。
これは差別化戦略で、顧客はホンダしか作っていないので、低燃費車が欲しい人はホンダの車を買います。

それを見たトヨタは、似たような低燃費車を作って(これがミート戦略です)、ホンダの車の差別化を潰してしまうのです。同じようなものを作ったら、販売網が一番で低価格で生産できる「シェアNo.1の企業」が勝ってしまうのです。


これと同じようなことを第一党の民主党が、第二党の自民党に仕掛けましたね。どっちがどっちか分からなくなりました。

企業競争でも同じことがよく起きます。

シェアNo.2の企業はNo.1に対して差別化をしなければいけないのに、一位の真似(ミート戦略)をしてしまうんですね。
逆に3位に対して差別化をしてしまいます(3位にはミート戦略を取らなければなりません)。


だから自民党は本当は民主党に対して「差別化戦略」をしなければいけないんです。

でも上の例のように、自民党は民主党にミート戦略をし、3位になろうかという「みんなの党」に差別化戦略を取ることになっています。

これはランチェスター戦略の真逆のやりかたです。

このままだと自民党は民主党と同じように票を伸ばせず、第三勢力が大幅に勢力を伸ばすことになるでしょうね。

自民党は、国民に分かりやすく民主党との差別化が説明できなければ、民主党と供に一気に衰退していくことになると思います。

今の状態で総選挙があれば、大変な政界の再編が起きてしまうでしょう。

自民党はランチェスター戦略を学ぶべきですね。

古賀光昭のビジネス教室



2012年01月30日
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