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パナソニックが民事再生法を申請する時

2011.11.16(21:48) 940

私が尊敬する経営者である松下幸之助さんが設立したパナソニック(旧、松下電器産業)が苦戦していますね。2012年の3月決算では連結ベース損益が4200億円の赤字の見通しのようです。

松下電器がやってきたビジネスモデルを、サムスンやその他新興国のライバル企業にやられているように思います。

松下電器がやってきた方法というのは、「マネシタ電器」と皮肉られたように、他社の先行製品を徹底して研究し、それと同等かそれ以上の製品を製造して、松下の持っていた販売網の力で大量に売る方法でした。

これと同じようなことを韓国のサムスンはやっているわけですね。アップルや日本の良い製品を見つけては、それのコピー品のようなものを安価に(ウォン安も手伝って)市場に提供して成功しているわけです。

こうした方法は高度成長期で、かつ労働力が安く、自国通貨が安い国で成功するパターンですね。

それゆえ、パナソニックのビジネスモデルというのは今の日本には合わないといいますか、図体が大きすぎるような気がします。

家電メーカーが成功するにはアップルや任天堂のように、「こんな楽しみ方があったのか!」、「こんな便利なものができたのか!」とユーザーが驚くような電気製品を一つ二つではなく、次々と出すしかないように思えます。

とはいっても、すぐに韓国や中国や他の新興国の会社が真似した製品を出してくるでしょう。
かって松下電器がそれで成功したように。

そうなるとパナソニックの今後は厳しいですね。


私はパナソニックの電器製品が大好きですが、パナソニックが民事再生法の申請をするときが来るのではないかと心配しています。

総合家電メーカーはその「巨大さ」ゆえに厳しい戦いを強いられることになりそうです。

高度成長期の企業体からの脱皮が必要だと思います。

パナソニックには頑張って欲しいです。

世界を変える若き企業家たちへ



2011年11月16日
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