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[英語の歴史5] 英語の恩人?百年戦争と黒死病

2011.09.21(00:01) 897

昨日のブログに「英語が公式の場で話されるのに300年かかった」と書きました。これには続きがありまして、イギリスが自国の法律を書くのに英語が使われるようになるには、ノルマン・コンクエストから665年もかかっています(それまではラテン語)。

途方も無い期間、英語に不遇の時代があったわけですが、では、どのようにして、英語が公式の場に復活していったのかをお話ししたいと思います。


その原因になったのは、百年戦争です。

これは1337年から1453年に渡って、イギリスとフランスが戦争をした事件です。100年以上戦争を続けることによって、両国側に今までになかった国民感情が生まれます。

自分の国を強く意識するようになったわけですね。

それによって敵国のフランス語ではなく、英語が自分達の国の言葉であるとイギリス人は意識するようになります。


もうひとつはペストの大流行です。

この伝染病によって貧しい人がたくさんなくなったのですが、生き残った人は貴重な労働力になりました。急激に人口が減少したため、生き残った人は急に豊かになり、立場も強くなったのです。

貴族は土地を持っていても、耕してくれる農民がいなければ収入がありません。
農民からすれば、耕作を頼まれる立場に変わったのです。

そして、彼ら農民が話す言葉は英語です。農民の立場が上がるのに連なって、英語の地位も向上することになったのです。


一見、人にとって不幸な100年間の戦争や、ペスト(黒死病)という伝染病が、英語の地位を高めることに大きな影響を与えたとは、ほんと歴史の“その先”は分からないものですね。

何が幸いするのか、何が災いなのか、時間が立たないと分からないものがあります。

大きな戦争、災害や伝染病は、歴史の流れを変える役割を果たすのでしょうね。

現在の世界は世界規模でそうした端境期になっていると思います。

<続く>

古賀光昭のビジネス相談



2011年09月21日
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