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明日のメシの種を見つける方法  前編

2011.05.20(11:34) 802

経営者のみなさんにとって、明日の“メシの種”を見つけることは死活問題だと思います。サラリーマンの方にとっても、次のビジネスのヒントがどういうところにあるのか、興味があるところではないでしょうか。


随分前に紹介した小林一三(いちぞう)さんは、サラリーマン社会が到来していることに気がついて、サラリーマンが欲しがるものや、サラリーマンが困っていることに目をつけて成功しています。

例を挙げますと、ビジネスホテルがそうです。昭和初期の一流ホテルは高価で、当時のサラリーマンは出張時に泊まることができずに、親戚や友人の家に泊めてもらっていたそうです(そういえば、最初に勤めた会社の規程は古くて、人の家に泊めてもらった場合は宿泊手当が割り引かれるというのが残っていました)。


そこで小林一三さんは駅前に安くて泊まれるビジネスホテルを思いつきます。玄関やロビーは豪華なのですが、部屋は泊まるだけでいいから狭くして部屋数を多くし、採算を取れるようにして成功しています(新橋第一ホテルです)。

また、ターミナルデパートです。戦前の老舗百貨店は集客に苦労して、最寄駅から自動車で無料送迎していたそうです。そこで小林一三さんが考えたのが、駅の上に作るターミナルデパートです。それが阪急梅田駅の阪急百貨店でした。


こうした成功物語にヒントがありますね。サラリーマン社会が到来していることに気がついた小林一三さん。

では、今、どのような社会が到来しているかを考えると見えてくるものがありませんか?


ピーター・ドラッカーさんは、ポスト資本主義社会は「知識社会」と言っています。そこで中心的な地位を占めるのは「知識労働者」です。

ということは、専門知識を持つ「知識労働者」が欲しがるものや、困っていることを見つければよいということになりますね。


「知識労働者」が欲しがるものを現時点で全て見出すことは難しいです。しかし、一部は見えてきています。

それは、「知識労働者」は孤立して(自宅で)仕事をしないということです。

30年くらい前の未来予測だったでしょうか、将来は各人が自宅でコンピュータを使って仕事をするようなことが予言されていました。しかし、この予測は外れています。


なぜなら、二つの理由があるからです。

一つは、知識労働者は、組織に依存しているからです。

例えば、知識労働者である医師です。医師は高額な医療設備とスタッフを持つことで、高度な治療ができるようになります。原子力関連の知識労働者も単独では論文を書くのが精一杯でしょう。

組織と共存することで、他の専門知識と結合させて共同の目的を達成したり、高度な機械設備を使うことで成果を挙げたりすることができるのです。


もう一点は、知識労働者も人間なので、孤独に仕事をすることを欲しないということです。

私の周りの個人事業の方でも、都市に共同で事務所を構えたり、レンタルオフィスを借りたり、交流の場に出席したりしています。


何かビジネスチャンスが見えてきましたでしょうか? ひらめきは来ましたか?


今回は、他の人の過去の成功事例を、現在に当てはめて“メシの種”を見つける方法を紹介しました。

明日も別の方法をお話ししたいと思います。

古賀光昭のビジネス相談



2011年05月20日
  1. 明日のメシの種を見つける方法  前編(05/20)