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知識創造に更に必要なものとは

2011.05.19(18:24) 801

昨日、「富の源泉は知識である」という話をしました。そして知識を創造する、拡張するには暗黙知と形式知の相互作用が必要であると。

さて、野中郁次郎さんが触れておられない理論で、知識創造において、どうしても避けられないものがあります。

それは、ひらめきの力です。インスピレーションですね。

ピーター・F.ドラッカーさんは「イノベーションには体系的に取り組まなければならない」として“天才のひらめき”は必要ではないとの見解を書いておられます。(『イノベーションと企業家精神』P.F.ドラッカー、小林宏治監訳、ダイヤモンド社、1985年)


ドラッカーさんの意図は、「天才のひらめき」を受け身で待っていても降りてくる保証はないし、逆に体系的に行動すればイノベーションはできるので主体的な行動をすることを薦められたのでしょう。

私も受け身で何もしないことは避けた方がいいと思いますが、ひらめきの重要性はあると思うんですね。

実は私のブログは5月20日で、丸2年になります。そのほとんどは、インスピレーションを受けて書いています。全部で700回以上書いていますが、一応ひらめきといいますか、インスピレーションを受けてるんですね。
(注;私は霊能者ではありませんし、天才でもありません。そこは誤解なきようお願いします)


例えば、どのように書いているかといいますと、本を読んだり、考え事をしたりした後に、こんなテーマで書いたらどうだという感じが来ます。

ブログの出だしの数行くらいの言葉が浮かびます。これは言葉が見えるのではなくて、思いの中で「出だしの文章」が“分かる”感覚です。

そして、同時に結論まで“書ける”というのが分かります。
結論は書くまでは見えていないのですけど、書きだしたら書けるというのは分かるのです。


逆に、書くテーマが見えても、“書ける”という思いが来ない場合、これはインスピレーションを受けていない時ですが、このケースだと書くのが難しくなります。結果的に感想文のようなブログしか書けないです。


ひらめきを受けた例を一つだけ挙げますと、数日前にビートルズのことを書きました。これは結論として、ビートルズから受けた影響を書くと、頭の中では具体的に出来ていました。ところが書き進めるうちに、思いが変わって来て、別の結論が降りて来たのです。

つまり頭で「こう書こう」と思っていても、ひらめきが“ポーン”と降りてきたら、それに従って内容を変えています。


身近なブログをサンプルに話しましたけれど、他にも日常の色々な場面でひらめきは来ますね。

ひらめきは、たぶん私の知識創造において、かなり大きな比重を占めているのではないかと推測しています。


知識創造には暗黙知と形式知にプラスして、ひらめき(インスピレーション)が大きな作用を起こしていると思いますが、いずれかのタイミングで体系化したいと思います。

世界を変える若き企業家たちへ



2011年05月19日
  1. 知識創造に更に必要なものとは(05/19)