以前のブログで私がザ・ビートルズのファンだったことを書きましたが、ザ・ビートルズに最初にはまっていたのは中学生の頃でした。
三年生のある日、音楽室の前を通りますと、生演奏の『イマジン』が聞こえてきました。中に入ると、知らない生徒が演奏していたんですね。
一人がピアノを弾き、一人がエレクトーンを弾き、もう一人はピアノの横に立っていました(後で分かったのですが、彼はギター担当です)。
見事な演奏で感動しました!
私は平気で人に話しかけるところがありましたので、「うまいな~、何年生?」と聞きました。
彼らは2年生で、昼休みに時折ビートルズ・ナンバーや『イマジン』を演奏しているというのです。
私は早速「他のも何か弾いてよ」とお願いすると、『レット・イット・ビー』と『レディ・マドンナ』を演奏してくれたのです。
インストゥルメンタルでしたが、音楽室に生演奏で響き渡る曲は感動でした。
私は特にピアノの演奏に感動したので、ピアノを弾いていたM君に「よく弾けるね~。難しいやろ」と聞きますと、「いいえ、簡単ですよ。」と言うのです。
「うそぉ! じゃ、教えてよ。」と頼むと、「いいですよ。」と言ってくれたんですね。
私は「よーし、やるぞ!」と意気込み、家に帰ってから楽器屋に行ってピアノ教本を買いました。
家にピアノは当然ありませんでしたが、教本に「紙鍵盤」というのが入っていました。これは鍵盤を紙に印刷した“ただの紙切れ”なんですけど、家にピアノが無いので、これをひたすらたたいて練習しました。
すると、人は見ているものなんですね。母が、紙にパタパタ一所懸命たたいている私を見まして、「あんた、何しとるん?」と聞いて来ました。
私「ああ、ピアノの練習してんねん。」
母「ええ!?そんなんで練習しとんのかいな。」
この場はそれで終わったんですが、数日たって、母が父を連れて私を楽器屋に連れて行きました。
「本物のピアノはよう買わんけど、電子ピアノやったら買ったるで。」と母。
驚きましたね。絶対に無駄使いすることのない母でしたから。
紙鍵盤で練習していた息子が哀れになったのかもしれませんね。(^^)
「エレピアン」を買ってくれました(この時のことは今でも感謝しております)。
これで家でピアノの練習ができます。
そして、約一週間後くらいに、音楽の授業が最後ということで、「好きな演奏をしても良いという企画」がありました。
みんな受験があるので誰も出場しないと言ってたんですが、私は私立推薦が決まっている友人に声をかけ、「『レット・イット・ビー』と『イマジン』をやろうぜ。」と言いました。
友人は「えー!無理やろー。弾けるのか?!」と言うのですが、私は「ああ、大丈夫や。やれるやれる。」と言って出場することにしたのです。
私は高校受験生でしたけど、絶対にやると決めて練習することにしたんです。
<続く>
三年生のある日、音楽室の前を通りますと、生演奏の『イマジン』が聞こえてきました。中に入ると、知らない生徒が演奏していたんですね。
一人がピアノを弾き、一人がエレクトーンを弾き、もう一人はピアノの横に立っていました(後で分かったのですが、彼はギター担当です)。
見事な演奏で感動しました!
私は平気で人に話しかけるところがありましたので、「うまいな~、何年生?」と聞きました。
彼らは2年生で、昼休みに時折ビートルズ・ナンバーや『イマジン』を演奏しているというのです。
私は早速「他のも何か弾いてよ」とお願いすると、『レット・イット・ビー』と『レディ・マドンナ』を演奏してくれたのです。
インストゥルメンタルでしたが、音楽室に生演奏で響き渡る曲は感動でした。
私は特にピアノの演奏に感動したので、ピアノを弾いていたM君に「よく弾けるね~。難しいやろ」と聞きますと、「いいえ、簡単ですよ。」と言うのです。
「うそぉ! じゃ、教えてよ。」と頼むと、「いいですよ。」と言ってくれたんですね。
私は「よーし、やるぞ!」と意気込み、家に帰ってから楽器屋に行ってピアノ教本を買いました。
家にピアノは当然ありませんでしたが、教本に「紙鍵盤」というのが入っていました。これは鍵盤を紙に印刷した“ただの紙切れ”なんですけど、家にピアノが無いので、これをひたすらたたいて練習しました。
すると、人は見ているものなんですね。母が、紙にパタパタ一所懸命たたいている私を見まして、「あんた、何しとるん?」と聞いて来ました。
私「ああ、ピアノの練習してんねん。」
母「ええ!?そんなんで練習しとんのかいな。」
この場はそれで終わったんですが、数日たって、母が父を連れて私を楽器屋に連れて行きました。
「本物のピアノはよう買わんけど、電子ピアノやったら買ったるで。」と母。
驚きましたね。絶対に無駄使いすることのない母でしたから。
紙鍵盤で練習していた息子が哀れになったのかもしれませんね。(^^)
「エレピアン」を買ってくれました(この時のことは今でも感謝しております)。
これで家でピアノの練習ができます。
そして、約一週間後くらいに、音楽の授業が最後ということで、「好きな演奏をしても良いという企画」がありました。
みんな受験があるので誰も出場しないと言ってたんですが、私は私立推薦が決まっている友人に声をかけ、「『レット・イット・ビー』と『イマジン』をやろうぜ。」と言いました。
友人は「えー!無理やろー。弾けるのか?!」と言うのですが、私は「ああ、大丈夫や。やれるやれる。」と言って出場することにしたのです。
私は高校受験生でしたけど、絶対にやると決めて練習することにしたんです。
<続く>