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村上春樹さんの『海辺のカフカ』の解釈

2011.01.20(13:33) 684

村上春樹さんの『海辺のカフカ』を初めて読みました。村上春樹さんの作品では『ノルウェイの森』上巻だけを発売当時に読んだことがあります。ただ、当時は『ノルウェイの森』を読むには自分自身が幼すぎていたと感じています。

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(2005/02/28)
村上 春樹

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さて、『海辺のカフカ』ですが、難解でした。

解釈が非常に難しいですね。村上春樹さんも、推理小説風に事件の核心に触れて行くような流れで書いているのですが、はっきりと説明なり、こうだったんだということを書いていないので、結局多くのことが謎のままで(読者の解釈にゆだねられるということでしょうか)終わってしまいます。

『ノルウェイの森』のような現実的な話しかなと思って『海辺のカフカ』を読んだので、多少SF的、オカルト的、バイオレンス的なところがあり、余計に面喰ったのかもしれません。



村上春樹さんは、次のように思って書いたのではないかと推測しました。


今、私達がいる世界は、現実と非現実(別次元または霊界のようなもの)が同時に存在しているものであり、
人間は混とんとした「説明のできない世界」に生きている。

そして人間も、捨ててはいけない記憶を捨てて、実体のない「抜け殻」のような存在になってしまっている。

しかし、取り返しのつかないような嫌な記憶でも、それをしっかりと受け止めて生きて行く。
それが生きることの意味なのだと。



ここで私は「説明のできない世界」と書きました。しかしながら、村上春樹さんはこうした表現を使って世界を表現をしていません。

では、なぜ私がそう書いたかと言いますと、この小説の中では不思議なことが(普通ありえないことです)たくさん書かれています。

けれども、そのことについて、論理的に説明していなかったからです。

なぜそういうことが起きるのか、なぜそのような人がいるのか、説明がされていませんでした。

「この世界というのは、言葉や科学や論理では、説明できないけれども、そういうものなんだよ」というのが作者のメッセージではないかと思ったんですね。


しかし、私は、この世に限らず、宇宙も、別次元も、全て説明がつく世界に我々は存在していると思っています。

私にはその説明はできません。ですが、説明ができるかどうかは別です。あるいは、他に説明出来る人が存在しているかどうかも別です。


全ての現象、世界は必ず「理由」があり、存在し、生き続けていると思います。

たまたまは、ありえないと思います。

「何らかの意志が働き、意図のもとに人間が存在し、宇宙が存在している」と思います。

全ての事象には説明が可能なはずです(言葉で説明が出来る人がいるかどうかは別です)。

私は、人間は混とんとした世界に生きているのではなくて、本当は「完璧な世界」(静止しているのではなく、自由に動きながらも完全な世界)に生きているのではないかと推測しています。

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2011年01月20日
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