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逃亡生活をしていた桂小五郎を蘇らせた幾松さん

2010.10.07(17:36) 605

NHKの『歴史秘話ヒストリア』で「逃げちゃだめだ~逃亡者 桂小五郎」という番組がありました。その中で印象的だったことが、桂小五郎の妻であった幾松(いくまつ)さんのことです。

桂小五郎は、池田屋事変や禁門の変で生き残り、長州の仲間から「臆病者」といわれるようになります。小五郎は自分だけが生き残ったことについての自責の念もあり、政治の世界から離れ、身を隠してしまいます。

幾松は、京都で桂小五郎と知り合ったのですが、小五郎のことが忘れられず、京都から長州へ小五郎を探しに行きます。

長州では会えなかったのですが、兵庫県の北の出石(いずし)という所にいるという噂を聞きつけ、幾松は長州から出石へ向います。

途中で供の男がばくちにお金を使い、逃げてしまい、幾松は身の回りのものを売りながら一人で10日間の山越えをして出石に行ったそうです。

そして遂に出石で小五郎を見つけますが、小五郎は少女と結婚して商人として暮らしていました。

幾松は懸命に小五郎を説得しました。

中々説得に応じない小五郎と妻を連れて、幾松は城崎(きのさき)の宿に行き、そこで説得を続けました。

「あなたは、こんないなかで埋もれてしまうような人じゃない、もう一度、長州のため、日本のために一旗揚げてください。」と1か月にも渡って話しをしたようです。

そして、桂小五郎は長州に帰る決意をします。若き妻には一緒に長州に来るように幾松は薦めましたが、事情を察して妻は出石に残ることになりました。

その後、薩長同盟等、維新へ奔走する桂小五郎の活躍が始まります。


幾松がいなかったら、桂小五郎の活躍はあったのでしょうか?

私は、好きな人の可能性を信じ、その人(小五郎)を揺り動かした幾松の貢献は、明治の元勲と同じようなものだと思います。


私事でお恥ずかしい話しなのですが、私も妻に励まされて、ここまでやって来られたと思っています。

「もうだめだ」と思ったことは何度かありましたが、いつも妻に励まされ、勇気づけられていたと思います。

実は、今日はわが家の「結婚記念日」です。

このめでたき日に、乾杯!(笑)

世界を変える若き企業家たちへ



2010年10月07日
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