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素晴らしい会社を始めるには、素晴らしいアイディアが必要だとは限らない

2010.08.17(19:14) 555

これから会社を創業される方、又は会社をどのように持っていったらいいかについて迷っておられる社長様にお薦めの本があります。『ビジョナリーカンパニー』です。


ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
(1995/09)
ジェームズ・C. コリンズジェリー・I. ポラス

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この本(日本語翻訳版)は1995年に発売されています。私はずっと前に読んだのですが、会社を設立した後に読むと考えさせられることや発見がたくさんありました。


ビジョナリー・カンパニーとは、未来志向の企業、先見的な企業です。そして、成功しているだけではなく、長く続いているだけでもありません。業界の超一流企業であり、何十年もの間、その地位を保っています。当初の主力商品(又はサービス)のライフ・サイクルを超えて繁栄しています。


さて、そんなビジョナリー・カンパニーですが、意外なことがあります。

それは、ビジョナリーカンパニーには、具体的なアイディアをまったく持たずに設立されたものもあり、スタートで完全につまずいたものも少なくないことです。

すごく成功している企業は、最初に素晴らしいアイディアがあってスタートしているのかと思いきや、そうではないというんですね。

例えばソニーはビジョナリー・カンパニーの例として挙げられています。

ソニー創業者井深大さんが1945年8月に会社を設立した時、具体的な製品のアイディアはありませんでした。それどころか、井深大さんと7人の社員は会社が始まった後で、どんな製品をつくるか、意見を出し合っているのです。

面白いですよね。

そして、ビジョナリー・カンパニーは、小さなこと(製品など)をいくつも試して、うまくいったものを残し、うまくいかなかったものを捨てているんですね。

これも意外だと思います。

最初から市場規模を計算して、「バシッ!」と製品開発をしているようですが、実のところは、たくさんのものを試して、うまくいったものを残しているのだそうです。


また、ビジョナリーカンパニーの例として挙がっている3Mは、社内のアイディアを市場規模だけを基準にして選択するわけではないそうです。なぜなら、大型商品が小さな一歩から生まれることが少なくないからです(3Mは、「スーツの店」ではありません。ポストイットやスコッチ・セロファン・テープを発明したアメリカの会社です)。

小さな一歩のうちどれが大型商品につながるのかは事前にはわかりません。そこで3Mは小さなことをいくつも試し、うまくいったものを残しています。

どんな市場でも、どんな製品でも、小さすぎるとばかにしてはならないんですね。


古賀光昭のビジネス教室



2010年08月17日
  1. 素晴らしい会社を始めるには、素晴らしいアイディアが必要だとは限らない(08/17)