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オリンピックという希少価値

2010.02.16(18:32) 307

バンクーバーオリンピック男子スピードスケート500メートルで、長島圭一郎さんが銀メダル、加藤条治さんが銅メダルを獲得しました。おめでとうございます!

大変なプレッシャーの中、よく結果を出されたと思います。


オリンピックを見ていて思うのは、一発勝負の怖さです。ほとんどの競技は予選と決勝、ショートとフリーのように2回ほどしかチャンスがありません。そして2回の結果の合計で得点を競うものがほとんどですから、2回勝負ではなく、1回も失敗できないような仕組みになっています。

選手のプレッシャーは、きついでしょうね。何せ、4年間に一回しかないオリンピックで、今まで練習を続けてきたことを、一瞬の時に表現しなければならないのですから。

選手によっては、今回が肉体のピークという人もいるでしょうし、今回が最後という人もいるでしょう。色々な条件が精神にプレッシャーをかけていると思います。

そんな中で、自分の力をそれなりにでも発揮することは大変難しい事でしょうし、ほんと凄い事だと思います。


ところが、オリンピックは、選手にとって過酷な条件である4年に一回開催することという仕組みで希少価値を作っているんですよね。

もし3カ月に一回オリンピックが開催されていたら、こんなにも注目はされないでしょう。また、選手も3カ月に一回勝負ができるということなら気楽にできるので、いいタイムが出る可能性もありますし、逆に散漫なプレーになってしまうこともありますね。

ま、このさじ加減といいますか、開催のタイミングによってメダルの価値が保たれているわけです。


ビジネスにオリンピックをそのまま応用することは難しいでしょうが、ビジネスのヒントになる部分はあると思うので、経営者の方はオリンピックの成功しているところ失敗しているところを考えてみられるのもいいかと思います。

古賀光昭のビジネス相談



2010年02月16日
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