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劣等感について 第二話「苦手なことを克服する方法」

2009.10.22(00:01) 165

(昨日の続き「劣等感について」の第二話です)

高校生に入って、英語に対する考え方を変えた書物との出会いがありました。

『愛は刑よりも強し』(谷口雅春著 日本教文社刊)という本です。

この本はスター・デーリーというアメリカの凶悪犯が獄中でイエス・キリストの幻影を見て回心をするという獄中記です(回心とは、自分の罪を悔いあらためてキリスト教信仰を持つという意味でしょうか)。

随分前に読んだ本ですし、今は手元に持っていないのではっきりと覚えていないのですが、その中で、「苦手なことを克服するには、そのことから逃げずに挑戦することだ」というようなことが書いてあったと思います。

私は英語が苦手だったわけですが、この「苦手な英語から逃げずに、とことん付き合ってやる!」と決めたんですね。

ま、単純な男だと言えばそれまでなんですけど、「これはいいことを聞いた」と思うとすぐに実行してしまうところが昔からありました。


それからは、英語に勉強時間の主軸を置いていきました。塾には小、中、高校と一度も行きませんでしたので、自己流の勉強をしていました。自己流なだけに、随分遠回りをしていたと思います。


大学入試は関西にある国立と私立の外国語大学をメインに受験しました。国立の外大を第一志望にして二浪までしたのですが、私大は合格するも国立はあえなく撃沈!
 ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

ほんま、しゃーないやつでしょ?(笑)

結局、進学した学校は、関西外国語大学の英米語学科でした(上智大学ではありませんよ。この時点では東京に行くことはまったく考えていなかったですね)。関西外大は関西以外では御存知の方は少ないと思います。私にとっては現役のときも浪人のときも合格を出してくれた有難い学校です。


ただ、今思うと本当に関西外大には失礼な話しなんですが、二浪して希望する大学に合格できなかったという挫折感を持って学校に通っていました。

しかし、学費を負担してくれている両親のためにも、勉強はきちんとしなければといけないと思うようになり、まじめに勉強をするようになりました。


2学年になったある日、英文購読の先生が体調をくずしたので、急きょ新しい講師の先生が来ることになったのです(この先生を「M先生」と称します)。

M先生の講義はとても面白く、John Steinbeck(ジョン・スタインベック)の
『Travels with Charley in Search of America』(邦題『チャーリーとの旅』)をテキストにしたものでした。

講義中にM先生は、英語の語彙の話をされました。M先生は「自分の習った先生はネイティブ以上に英語の単語を知っている人だと思います」という話をされたので、もしやその先生は上智大学の渡部昇一先生ではないかと思いました。

そこで、講義終了後、M先生のいる教壇へ行って、先生に訪ねました。

私:「M先生の言われた先生って渡部昇一先生ですか?」

M先生:「そうだけど、よく知っているね」

私:「渡部先生の本はたくさん読んでいたので、たぶんそうかと思いました。じゃ、先生が行かれた大学は・・・」

M先生:「ああ、僕、上智。」


運命の転換が始まった瞬間でした。


(続く・・・・)

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2009年10月22日
  1. 劣等感について 第二話「苦手なことを克服する方法」(10/22)