マスメディアによる恐怖はあっという間に日本中に広がってしまいます。
例えば、
リーマンショックによって、大恐慌になる。
環境破壊によって、人類は死滅するのではないか、 等々
人はネガティブな情報を受けやすい面があるので、マスコミは必要以上にネガティブな情報を人々へ伝えようとします。
アクシデントを未然に防ぐ知恵は必要です。しかし、人々に恐怖心まで持たせてはいけないと思います。
マスコミは、何かアクシデントが起きたら、それに対して建設的にどう対応するかを前向きに述べればいいんです。
雨が降るなら傘をさす。雨が降りそうなら、傘を用意する。それだけのことです。
情報を受ける側の私たちも注意しましょう。
心に恐怖を入れてはだめです。恐怖は悪魔の武器です。
会社でも、職場でも、就職活動中でも同じです。決して恐怖心を持ってはいけません。
お金を失う恐怖、仕事を失う恐怖、恋人を失う恐怖、家庭を失う恐怖、色々とあるでしょう。
でも、もうだめなんじゃないかと思ってはいけません。
では、恐怖心と、どう立ち向かえばよいかは、明日お話ししましょう。
(続く・・・)
世界を変える若き企業家たちへ
恐怖心をどう克服するかの方法について考えてみたいと思います。
まず、マスコミ、ネットなどでのネガティブ情報については、日光東照宮の三猿像で行きましょう。
「見ざる、聞かざる、言わざる」(笑)です。
暗いニュースは、見ない、聞かない。そして特に自分の口から暗いことを言わないです。
悪い情報をできるだけ遮断することも必要ですが、一番大事なのは、自分自身がネガティブなことを口に出して言わないようにすることです。これは意識してください。
次は、「真逆の発想をする」です。
恐怖を持つようなことが起きたら、全く逆の発想ができないかを考えてみましょう。
例えば、リストラされてしまったケースでは、もう就職ができないのではないかとか、このままでは家族が路頭に迷ってしまうとか。。。このようなネガティブな発想をしないで、
「リストラも人生経験の一つだ。つらいが、これが自分の糧となって器作りにもなるし、他の人の苦しみが理解できるようになる人生経験だ。それに、今の会社よりもっといい会社に入る可能性もあるし、新しい人との出会いもあるだろう。収入も上がるかもしれない。就職活動の合間に勉強もできるし、平日に温泉にもいけるしな」みたいに、真逆に発想してみましょう。
3つ目は、仮に何があっても、ゼロからやり直すと腹をくくっておくことです。
極端なことを言えば、最悪の事態、例えば、事業に失敗して財産が無くなったり、リストラで仕事や家や貯金が無くなったりしても、命までは取られることはないでしょうから、そのときは、またゼロからやり直そうというくらいの覚悟を持っておくことですね(実際には最悪の事態は起きないと思いますが)。
いつでもゼロからやり直せる人は強いですよ。
「そのときはそのとき、ゼロから頑張ればいいじゃん」と開き直ることが、恐怖心克服にはいいと思います。
恐怖は何か守りたいものがあって、それを失うことへの心配から生まれることがあります。
例え失っても、またがんばればいいやと、明るく一歩を踏み出せる人には、恐怖も逃げ出すのではないでしょうか。
どのようなことが起きても自分は乗り越えて行けるという自信が大事です。
明るい明日を信じて、がんばっていきましょう!
私もがんばります!
世界を変える若き企業家たちへ
タイトルが過激ですけど、スタートは阪急電車と阪急沿線です(きれいな桜をイメージしてくださいね)。
関西に住まれている方はよくご存じですが、阪急電車は茶系色をした、きれいで上品な車両の電車です。その沿線も美しい地域が多く、宝塚歌劇団の劇場がある宝塚も阪急沿線です。
これらの事業を成功させた人が小林一三(いちぞう)です。
ちなみに、ゴジラ映画の東宝も同じグループで、元の名前は東京宝塚劇場といいます。
宝塚歌劇団が女性だけで構成されている理由を、小林は次のように説明しています。
「ただ経費の一点と、少女達を囲む若い男の世界が危険であることと、(中略) 一番無事で既に売り込んでいる三越の少年音楽隊に競争しても、宝塚の女子唱歌隊ならば宣伝効果満点であるという、イージーゴーイングから出発したものだった」(『小林一三 逸翁自叙伝』日本図書センター)
女性だけで演じるところに戦略があったのかと思いきや、本人言うところのイージーな発想から始まったのだから、面白いものです。
さて、この小林一三は三和銀行の銀行マンでしたが、女性関係で左遷されています。ただでさえ遊び人であった上に、当時23歳であった小林は、15歳の恋人コウと逢瀬を楽しんでいたのです。
お見合いで他の女性と結婚することになり、大阪支店に戻ったのですが、コウと別れることができずに、すぐに離婚してしまいます。これで「新妻を追い出したひどいやつ」と行内での評判が決定的となり、新聞の記事にまでなったそうです。
その後、コウとは結婚するのですが、このままではいけないと、好きなお茶屋遊びも辞めて、まじめに働くようになります。
なぜそこまでコウのことが好きだったのかと疑問に思われるでしょう。コウが幼きころ、行者が彼女の人相を見て、母親に「百万人に一人といない幸運の男の妻になれる。大切に育てなさい」と言ったそうです。
コウは「自分が見込んだ男は必ず成功する、大成する、大物になる」と信じていたんですね。その信念を彼女は小林に出会って一カ月もたたないときに小林に語っています。
だから、小林は、会社でつらいことがあるとコウの顔をみることにしていたそうです。
「私を妻にする旦那様は必ず出世する」という堅い堅い信念に生きている彼女(『小林一三 逸翁自叙伝』)をじっと見ることによって、左遷されたり逆境にあるときにも、この成功する話を思い出し勇気をもらっていたのでしょうね。
現代の感覚で読むと行者の話しかり、根拠のなさそうな話かもしれませんが、自分のことを大物になると、じっと信じてくれている人の存在は、男にとってとても大きなことだと思います。
「士は己れを知る者の為に死す」(『史記』)という言葉もあります。
孔明も玄徳が己れのことを知ってくれたから、命を捧げたと思います。
奥様方、旦那さんに言ってみてはいかがでしょうか。
「私が見込んだ人は、一代の英雄、大物になるって言われたよ。信じているからね!」と。
男は単純ですから。それで本当に大会社を創ってくれたらお得です(笑)
世界を変える若き企業家たちへ
アエロフロート・ロシア航空をご存知でしょうか?1953年以降、127件の人身死亡事故を起こし、6,875人の犠牲者を出しているロシアの航空会社です。私はその会社の飛行機に2度乗ったことがあります。
サラリーマン時代にヨーロッパへ出張があり、ドイツのフランクフルトからモスクワの往復に使いました。
パイロットが軍人あがりで操縦も粗く、よく飛行機が落ちたと「噂」に聞いていましたので、一体どんな恐ろしい飛行機だろうと思って、無事を祈りながら乗りました。
たまたま役員と同行でしたから、アエロフロートのビジネスクラスに座りました。エコノミーより、ほんのちょっと豪華?という程度だったと思います。ビジネスクラスにしては、あまりきれいなシートではありませんでしたね。我々以外に一人だけビジネスクラスを使っていました。
ま、とにかく安いのがアエロフロートの売りだと思うので、この飛行機でビジネスクラスを使う人は不思議な存在だと思います。
機内食は、まずくはなかったですが、おいしいほどでもありません。でも食べるのを心配する味ではありませんよ。良くも悪くも印象に残らない味です。
機内食をサービスしてくれるCAは男性1名で、飛行機の天井に頭を打ちそうなロシア人でした。女性のCAはビジネスクラスにはいなかったですね。エコノミーでがんばっていたかもしれません(ビジネスクラスはガラガラなんですが、エコノミークラスはほぼ満席だったようです)。
飛行機が旋回したときに、多少角度が急な気がして「これが軍人の操縦か!」と思ったんですが、着陸は行きも帰りも上手にやってくれました。パイロットの腕はいいと思いましたね。
これから日本もロシアと仲良くして、貿易も盛んになると思います。
それゆえ将来、アエロフロートに乗る日本のビジネスマンも多くなり、検索してこのブログを見られるかとは思いますが(私も乗る前にブログで調べました)、無事に飛ぶことを祈っております。
世界を変える若き企業家たちへ
松下幸之助さんは、次のように述べています。
「そのときの道徳というものは、主人の敵(かたき)とか親の敵という者とは倶(とも)に天をいただかんのや。 (中略) 相手を倒すか自分が死ぬか、同じ日のもとに生きていることは許されんというのが、当時の道徳やったわけや。 (中略) でも、誰もすぐに駆けつけて敵を討とうとしなかった。みな形勢を観望しとったわけやな。ところが秀吉は形勢を観望しなかったわけや。倶に天をいただかずやから、一時でも一秒でも早く、わしが死ぬか相手を倒すか、やらないといかんと。それが当時の道徳やから。」
「勝つか負けるかというよりも大事なことは、倶に生きていることはいかんと。 (中略) だからいちばん素直やった秀吉に運命が転がり込んできたのは当たり前やと思うな。」
松下幸之助さんは、素直に、まっしぐらに行動した秀吉が天下を取ったのは当たり前だとおっしゃっています。
日常のビジネスで限界を感じていたり、会社、職場で閉塞感を持っておられる方も多いでしょう。そういう方には松下さんの次の言葉が参考になるかもしれません。
「戦略とか戦術とか、そういうもの以上に、そのときの道徳に従うということ、これが大事やな。何が正しいかということによって決行したわけや。
勝ったらええなとか負けたら困るなとか、そんなことはもう余計なことや。
勝ってもよし負けてもよし、やるべきことはやるということや。そういう諦めがつかんと大事は決行でけへんな」
考えても結論が出ずにどうしようもないときは、「素直な心でやるべきことをやること」が、閉塞感を打破する方法だと思います。
お互いにがんばりましょう!
世界を変える若き企業家たちへ
「あなたの最高の営業テクニックは何ですか?」
できれば一言で表現してください。
さて、同じ質問に対して、『こころのチキンスープ』の著者、マーク・ビクター・ハンセンは何と答えたと思いますか?
彼は破産状態から、今では1時間2万ドルの講演料を稼ぐようになっています。
彼は、「頼むこと」 と答えています。
マーク・ビクター・ハンセン曰く、
「聖書には「求めよ、さらば与えられん」とあるが、たいていの人は一度頼んでだめだとあきらめてしまう。何度も頼み、もっとうまい頼み方を工夫し、頼むことを楽しめるようになるべきだ」(『営業マンはつくられる』ロバート・ネルソン著 ダイヤモンド社)
私は、このマーク・ビクター・ハンセンの話を全く覚えていなかったのですが、「頼むこと」によって人生の大きな転換ができた経験があります。
私事で恐縮なのですが、私が代表取締役を務める株式会社ビクトリーの創立も、ある事業会社の社長様に出資をお願いし、出資をご快諾いただいたことによって、設立ができたものです。
もし、お願いすることをしなかったら、出資金をはたして集めることができたか分かりません。
あるいは、株式会社どころか、お金を集めることができず、サラリーマンのままで何もしなかったかもしれません。出資を社長様に受けていただいたことは、本当にありがたく感謝しています。
たった一つのお願いが、人生や運命を切り開く時もあるんですね。
「あなたの最高の営業テクニックは何ですか?」
世界を変える若き企業家たちへ
(生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ) (『ハムレット』 シェイクスピア著)
皆さんも、どちらに進むべきか、結論に迷われることがありませんか?
兵法の大家、孫子は「智者の慮(りょ)は必ず利害に雑(まじ)う」と言っています。
意味は、「物事には利と害、すなわち有利な面と不利な面がある。智者は必ず両面を配慮して結論を出す」というところでしょうか。
これについては、アメリカの100ドル紙幣の顔で建国の父である、ベンジャミン・フランクリンの功罪表が参考になります。
功罪表の方法とは、まず紙の真ん中に縦線を一本引きます。左上に賛成と、右上に反対と書いてください。
そして、決断を迷っている事項のプラス面を左の賛成欄に箇条書きで書いてください。
マイナス面があれば、右の反対欄に書きます。
そうして、自分が決断を迷っている事項に関する、賛成できる理由(メリット)と反対する理由(デメリット)がそろうわけです。書き出しには、じっくりと時間をかけてください。
両方がそろってから、理由の重みを比較します。例えば、賛成の1番目のメリットは、反対の1番目と2番目の二つと同じくらいの重みがあるようにです。
そして、重みがつりあったもの(このケースでは賛成1番目と、反対の1番目と2番目)を相殺して、線を引いて消していきます。
これを続けますと、どちらかに箇条書きした理由がいくつか残ります。最後に数の多いほうの決定に従うのです。
実はこれは自分の意思決定だけではなく、営業や他の人との交渉にも使えますよ。
世界を代表するセールストレーナーである、トム・ホプキンスはこの「フランクリン式功罪表」をお客様との交渉に使って営業成績を挙げ、最高の営業テクニックだと述べています。
例えば、お客様が家を買うかどうかを迷われているときに、目の前で功罪表に、この家を決めたほうがいい理由と決めない方がいい理由をお客様と一緒に書いていって、お客様の決断を促していたのです。
功罪表は、工夫次第で色々な使い方ができそうですね。