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目標途中の大失敗にどう対応するか

2014.08.14(15:39) 1408

昨日の続きです。目標に向かっている途中で、負け(失敗)があったとき、どう対応するかについて考えたいと思います。

戦略を立て、ある目標を立てても、途中で全く負けがないということはありません。失敗したり、敗戦したりして、目標に進んでいきます。

そこでトップとして、あるいは上司として、どういった心構えが必要でしょうか。

ちなみに、ここでいう失敗とは、小さな失敗ではありませんよ。へたをすれば、戦略の変更を余儀なくされるくらいの大きな戦術上の失敗です。


ここも『坂の上の雲 三』(司馬遼太郎著、文春文庫)の東郷平八郎さんのエピソードが参考になります。

日本艦隊は、ロシアの旅順艦隊とバルチック艦隊という二つの艦隊と戦わなければなりませんでした。日本艦隊はバルチック艦隊が来る前に旅順艦隊を味方の損害ができるだけない形で殲滅することでした。

日本艦隊と旅順艦隊は戦艦の数が6隻対6隻と均衡していましたが、海戦の前に敵の機雷によって、一日で戦艦2隻を失います。33%の戦力減です。旅順艦隊とバルチック艦隊を合わせると日本艦隊の倍の兵力なので、戦わずして日本艦隊の33%の兵力が落ちたとなると、絶望的な状況です。

この報告を聞いたとき、さすがに剛腹な参謀長、島村速雄も声をのみ、秋山真之は顔が凍結したようにしばらくまばたきをしなかったと司馬さんは書いています。

ところがです。ところが、東郷平八郎さんは顔色も変えなかったそうです。


その後、敗残した艦長が、三笠にこの件の報告に来た時に、彼らは東郷さんの顔を見ることができずに、みな声をあげてこの悲運に泣いていました。

ところが、東郷さんは、「みな、ご苦労だった」と平然としていたそうです。

秋山真之は「おれがこのひとなら、こうはいくだろうか」と思ったようで、東郷さんは頭脳ではなく、心でこの艦隊を統御しているようだと思ったようですね。


結局、大失敗に際して、トップは動揺してはいけないのです。

例えば、売上が大きく落ちたときや、取引先が倒産したときなど、急に悪いことが起きたときに、トップが動揺してしまうと、部下は浮足立ってしまうのです。


では、動揺しないようにするには、どうすればよいでしょうか。

最悪のケースを事前に想定して、腹をくくっておくことだと思います。

会社だったら、「全部の得意先が離れても、新たに得意先を見つけにいく」気概だとか、全従業員が退職しても、「自分一人でもう一度やり直す」といった気概を持っておくことが大切なのではないでしょうか。

何が何でも最終目標をやり遂げる、一人になってもやり遂げるのだという気迫ですね。

途中にどのような困難が来ても、自分の責任として飲み込んでしまう。

どんなにヤバイことが来ても、

「そうか。分かった。今日できることを今日しよう。今日も前進しよう。」と、気持ちを揺らすことなく、天命を信じていくことが大事ではないでしょうか。


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名将マカロフに学ぶモチベーションを上げる方法

2014.08.13(14:49) 1406

今日はモチベーションを上げる方法について述べたいと思います。

このブログのカテゴリーで、「モチベーション」のところに、以前いくつかの方法を書いていました。

意欲を高める方法
マネージャーの仕事とは

また、少し前に書いた「和をもって戦う経営のすすめ」は、従業員のモチベーションを上げる方法に繋がるように書いていました。

今回は、これらの方法とは違う方法を考えてみたいと思います。

「名将というのは、士気を一変させて集団の奇蹟をとげる者をいうのであろう」

これは『坂の上の雲 三』で、司馬遼太郎が、ロシア軍のマカロフ中将を称して書いたものです。

坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)
(1999/01/10)
司馬 遼太郎

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戦争では司令官の戦略戦術や方針というものは、水兵に知らされることはなかったようです。特にロシア軍隊にあってはそうだったようです。


ところが、マカロフは自分の方針や軍の戦略戦術を水兵にまで教えているのですね。

水兵たちはマカロフの大戦略に昂奮して、戦意が上がっていたようです。

ここにモチベーションを上げるヒントがあると思います。


第一は、トップの考え、方針、戦略戦術を全員に教えていることです。

会社でもよくあることなんですが、役職者だけで会議をして、その内容が部下に伝わらないことがあります。

だから部下は部署の役割が分からなかったり、自分の仕事が会社全体の方針とどうつながっていくのかが分からなかったりするのです。

機械的に部下に仕事をさせていたら、やる気は起きないでしょう。

社長の方針や会社の方向性は明確に従業員に教えるようにしたほうがいいですね。

具体的には、経営計画書を策定して、社長の言葉を書面で伝えることです。

また、従業員と話す機会を意識的に作って、何度も方針や経営理念などを話すことだと思います。10回、20回ではなく、1000回くり返す気持ちくらいでちょうどいいと思います。


二番目は、トップの話が、具体的で、かつ理にかなっており、成果が大きいことです。

詳しくは書きませんが、マカロフは東郷艦隊をこうやって全滅させるんだという作戦を水兵に教えています。その作戦が具体的で、かつ理にかなっており、もたらす結果が大きいので士気が上がるんですね。

マカロフの作戦は、「なるほど、それなら勝てるな」というものだったのです。


ここがポイントで、遠大な計画や目標を掲げても、実現が不可能だと部下に思われたらパーです。そうではなく、具体的に、これをやって、こうすれば勝てるんだと、理論的にも説明できると説得力が違うんです。

特に男性が多い職場では、論理的に勝利への道筋が説明できないと、うまくいかないでしょうね。


それと、作戦途中の失敗をトップがどう処理するかも大事です。

どんな作戦でも勝ち続けることはないわけでして、目標に達するまでの途中の失敗(敗戦)にどう対応するか、そこを考えておかなければいけません。

長くなりましたので、対応の仕方は次回に。

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金銭によるモチベーションアップはお勧めしない

2014.08.11(16:43) 1405

今日はモチベーションを上げる方法について考えてみましょう。

モチベーションを上げるとなると、単純に考えることは「給料を上げる」だと思います。あるいは、金一封を出すなど、金銭に関係することではないでしょうか。


でも私は金銭によるモチベーションアップはお勧めしません。

経験上、これがうまくいったことを見たことがありません。


「給料が上がったとき」や「金一封が最初に出たとき」は、社員はすごく喜ぶんです。

しかし、次に上がらなかったら、モチベーションが大きく落ちるんですよね。


また、金一封も最初が10万円単位とかで出していて、次に数万円となっただけで、ガックリくるものなんです。もしかしたら、同じ金額でもモチベーションが下がるかもしれません。

それほどお金を渡すことは難しいのです。
 

人間は欲があるので、一度欲をくすぶると、それ以上のものを提供しつづけないとモチベーションが下がるのです。


ですから、決められた昇給のタイミングで給料を上げるのは構いませんが、モチベーションのためにお金を渡すようなことをしない方がいいでしょう。

よほど上手にしない限り、裏目に出ると思います。


お金を使って何か社員に報いたいと思うなら、社員全員にディズニーランドの無料券をあげるとか、旅行券をあげるとか、食事(普段食べに行かないような店に)に連れて行くとか、社員間に差を設けないようにしたほうがいいと思います。

では、金銭以外でどのようにモチベーションを上げていけばいいのかということになりますね。

続きは次回に。


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どのような時に部下のモチベーションが下がるのか

2014.08.11(00:03) 1404

前回は、社員のモチベーションが下がる理由の断トツのトップ「経営者または上司への不信感が生じたとき」と書きました。

では、社員はどのような時に不信感を持つのでしょうか?


一つは、上司が責任を部下に全部押し付けたときだと思います。

例えば、受注がさえないとします。それを全て部下の責任にしたら、部下は不信感を持つでしょうね。部下は自分に責任があると思っていても、全部の責任を押し付けられたら、おそらく不信感を持つと思います。


二つ目は、部下に対して不公平あるいは不平等な態度、行動、言動をするときでしょう。

ある部下に対してはとても丁寧に接し、別の部下に対してはぞんざいに接するようなケースです。若い女性社員を可愛がり、年配の女性社員を敬遠するような態度とかですね。

部下は不公平感や不平等感にとても敏感です。


三つ目は、納得できない指示命令を受けたときです。

このケースは納得できないだけではなくて、意味が分からない指示命令も含まれます。

部下は「もっといい方法がある」と思っているのに、論理的でもなく、説得力もない指示を出されて、「とにかくやれ!」と言われるようなケースです。

あるいは、その指示が何のためなるのか、さっぱり分からないけど、「とにかくやれ!」と命令されるようなケースですね。


四つ目は、パワハラ、セクハラあるいは「いじめ」を受けたときです。

この四つ目は犯罪なので、これが一番強烈かもしれません。これは上司がやってはいけないことです。



五つ目は、上司が「自分のことだけを考えている」のが分かるときです。

これは4つの原因の元になっているものですが、上司の態度や行動・言動で部下が「この人、自分のことだけ考えているやん」と分かる時があります。

自分の出世やお金や評価・評判、名誉など、「あれ?この人、結局は自分のためだけにやってるだけやん」と部下が気づいたときですね。この時、部下はいっきに白けます。


駆け足で、モチベーションが下がる原因を列挙しました。

他にもあると思いますけど、経営者または上司の方は、少なくとも、これら五つの「良くない行い」をすると部下は不信感を持ち、モチベーションが下がるので気を付けていただくといいですね。
 

ところで、これらは不満足要因を生まない発想でした。

これらをやらないことで、モチベーションが下がらないかもしれませんが、上がることはありません。

上げるには、満足要因を提供しないといけないのです。

次回は、モチベーションを上げるものについて考えてみましょう。


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渡邊幸義社長の『雇用創造革命』

2014.08.10(13:43) 1403

今日は本の紹介です。株式会社アイエスエフネットの代表取締役、渡邊幸義さんの著書です。


雇用創造革命雇用創造革命
(2012/03/09)
渡邉 幸義

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渡邊社長は、「雇用はすべてを救う」という信念の元、履歴書を見ずに意欲で人を採用し、ひきこもり、ニート、障がい者に雇用の機会を提供しておられます。

渡邊社長の凄いところは、雇用ありきで、人を雇った後に、その分の仕事を取ってくるという経営をされているのですね。

渡邊社長は「障がい者をはじめ、働けるのにもかかわらず一般社会の不理解で働く機会を得られない人たちに雇用の機会と場所を提供し、誰もが働ける当たり前の社会をつくりたい」と「20大雇用」の取り組みを続けておられます。
(20大雇用とは、ニート、障がい者、ワーキングプア、ひきこもり、シニア、DV被害者、感染症の方、など)

どうやって経営を成り立たせているのだろうと不思議に思われる方や、ご関心のある方は、読まれると参考になるところが多いと思います。



ところで、この本の中に書いてあるのですが、ある調査によると、社員のモチベーションが下がる理由の断トツのトップは、「経営者または上司への不信感が生じたとき」だそうです。

部下のモチベーションが上がらないと悩んでいる経営者や管理職者は多いでしょう。


ではここで、モチベーションが下がる原因から、まず見ていってはいかがでしょうか?

モチベーションが下がる理由のキーワードは「不信感」です。

どういうときに部下は上司や経営者に不信感を持ちますでしょうか?

それを考えてみるといいですね。

テーマが代わりますので、続きは次回に。


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「ソロモン流」 長谷部誠選手と桜井和寿さんの対談

2011.07.11(20:14) 843

7月10日(実は私の誕生日です)、テレビ東京系列で『ソロモン流』という番組がありまして、「サッカー日本代表、ドイツ・ヴォルフスブルク所属の長谷部誠選手」の特集をやっていました。

私は録画して今日見たのですが、長谷部選手の人柄や考えが良く分かった番組になっていました(ちなみに私はスポーツ以外のテレビ番組は録画をして、CMを飛ばしたり、つまらないシーンを飛ばして見ることにしています)。

長谷部選手は人生の岐路では、難しい方を選択するそうです。その方が得るものが大きいからだと言っていました。

また、長谷部選手は一人の時間を大切にしているそうで、日本でのオフでは一人の温泉旅行が一番の楽しみと言っていましたし、ドイツでも一人で散歩して、ベンチに座って「ぼーっ」とするのが好きだそうです。

結構、孤高の人って感じでしたね。


また、Mr.Children(ミツチル)の『終わりなき旅』を試合前のバスで必ず聞いてからスタジアムに入ると言っていました。曲がちょうど終わってバスを降りるタイミングを合わせているそうで、曲がたまたま終わらなかった時はバスに乗ったまま最後まで聞くそうです。

「終わりなき旅」をモチベーションを上げるため、試合へのスイッチを入れるために聞いているようですね。私も営業をしていた時にはよく聞いていました。


そして番組の最後に桜井和寿さんと長谷部誠さんの対談が収録されていました。

長谷部さんが桜井さんの大ファンなので、長谷部さんは最初は随分緊張していましたが、桜井さんの「癒しのオーラ」に癒されたと言っていましたね。

対談では長谷部さんが「夢は夢を追い続けること」だと言っていたのが印象的でした。「夢を追うのを止めると精神的に死んだような状態になる」から、夢を追うことが大事だと考えているようですね。

長谷部選手には、これからも日本代表をぜひ引っ張っていってもらいたいと思います。

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経営者の繁栄の思いが勝つか、世の中の不安感が勝つか

2011.04.07(16:32) 747

最近の世の中を見ますと、暗い情報と明るい考え方(想念)の凌ぎ合いのような気がします。

ネガティブな情報が思いになって人々の心に忍び寄ってきていますけど、反対に明るく人々を励ます前向きな思いが、それらをはねのけようとしているように見えます。

どんな時にも「ついてる」と言って、暗い考えに負けないようにしたいですね。

昨日紹介しました松下幸之助さんの『松下幸之助 人生をひらく言葉』(谷口全平著)に次のように書かれています。


ぼくはすべて経営者の思う通りになると思うんです。
うまくいかない会社は、不景気やからあかんなと、売り上げも25%落ちるだろうということを、そこの経営者が承認しているわけですな。
ぼくは今までそれを承認しなかった。
そんなバカなことはない、どんなときにも伸びる方法はあるんやと、その方法を探さんだけやと、努力しないだけやと。
努力すればできるんやと。そうなると言うてもぼくは承知しないと。必ずやれると。
それで50年間やってきた。それが今日の松下電器になったわけですね。」


経営者の繁栄の思いが勝つか、世の中の不安な思いが勝つか、勝負ですね!

繁栄の思いで、しょぼくれた貧乏な思いをぶっ飛ばしたいですね!

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モチベーション
  1. 目標途中の大失敗にどう対応するか(08/14)
  2. 名将マカロフに学ぶモチベーションを上げる方法(08/13)
  3. 金銭によるモチベーションアップはお勧めしない(08/11)
  4. どのような時に部下のモチベーションが下がるのか(08/11)
  5. 渡邊幸義社長の『雇用創造革命』(08/10)
  6. 「ソロモン流」 長谷部誠選手と桜井和寿さんの対談(07/11)
  7. 経営者の繁栄の思いが勝つか、世の中の不安感が勝つか(04/07)
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