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闘争心や競争精神の大切さ

2021.03.16(22:54) 2499

最近読んだ本に松下幸之助さんの『現場で闘うリーダーに知っておいてほしいこと』(松下幸之助述、PHP研究所編、PHP研究所)という本があります。素晴らしい本ですから、経営者やマネージャーはぜひ読んでいただくとよろしいかと思います。



この本の中で、松下幸之助さんが次のように述べておられます。

「よい意味における闘争心、正しい意味における競争精神、これなきところ、事業の成功も個人の向上も絶対に望めない。
この精神のない人は結局熱のない人であり、物事をして伸展せしむるに役立たたない人である。」

厳しい内容ですが、若い人には、なんだか古臭い言葉のように思われるかもしれません。

ただ、”闘争心や競争精神”は、やはり大切だと私は感じます。

カタカナで言うと、”ガッツ”ですかね。「ライバルに絶対負けない精神」という感じでしょうか。

経営者にも強く求められる精神だと思います。

なんだか「昭和丸出しの精神」のようですが(笑)。

しかし、現代のようなコロナ禍で生き抜いていくには、こうした燃えるような精神が企業でも個人でも必要です。

無難に、無難に、「可もなく不可もなく」生きている人が多いように思います。企業もそうした企業は多いでしょう。

あるいは、受け身的に生きて、能動的に生きていない人も多いでしょう。企業も「とりあえず」経営しているところもたくさんありますよね。

自分たちには、”闘争心や競争精神”が足りないのではないかと振り返ってみると、気づけるものが何かあるかもしれませんよ。



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ドラッカーの本の内容が突然分かるようになった

2018.07.15(22:52) 2099

ここ2年前くらいからでしょうか、ピーター・F・ドラッカー教授の書かれた内容が手に取るように分かるようになりました。

ドラッカーの本は20代の頃から読んでいます。しかし、さっぱり分からない内容でした(笑)。それなりに理解した本は、『プロフェッショナルの条件』だけでしたね。あとの本は、読んでもなかなか頭に入ってこなかったですね。

たぶん、この分からない感覚が、ほとんどの人の感覚だと思います。

でも、突然、内容が入るようになったんですね。

理由はホント分かりません(笑)。なんででしょうね?(笑)

9年前に独立して、経営系の勉強をかなりしたのと、実際のコンサルティングの現場に出たので、その実践の経験がミックスして分かるようになったのかもしれません。

原因は分かりませんが、ドラッカーの理論体系が頭というより、魂の中に入っているような感覚があります。

例えていえば、『項羽と劉邦』の張良のエピソードみたいなものですかね。張良が仙人のような老人から太公望の兵法書を渡されて参謀になっていったという伝説がありますが、人には何かそういうような「自分が急激に変わる瞬間がある」のでしょうね。

そんなことがありましたので、私のコンサルティングではドラッカーの経営理論を軸にして、その他の経営手法をハウツーとして使えるようになりました。

今後は、ドラッカーの経営理論に「松下幸之助さん」の考え方と「渋沢栄一さん」の考え方をミックスして、それを軸にして経営コンサルティングをするようになると思います。


そういえば、ドラッカーの経営理論が魂に入った感覚になると、普段の生活でも、その考え方になるのですね。

例えば、ドラッカーの有名な言葉に「強みをいかせ」というのがあります。それが仕事の場でも、普段の生活でも、普通に考えるようになります。

私はどちらかというと人を見る時には減点思考でした。人の悪いところが人一倍見えるので(笑)、人を減点して見るクセがあったのです。

ところが「人の強みをいかす」考え方が魂の中に入ってからは、人の良いところを見て、それを伸ばすにはどうすればよいか、そのために私は何をすれば良いかを考えられるようになったのです。

そして、その人の弱みを周りがどうカバーすれば弱みを最大限無力化できるか、組織、システムや「やり方」で弱みを最大限無力化できないかを考えられるようになりました。

この辺りはビジネスマンとしても「重要なスキル」になるので、日を改めてまたブログに書きたいと思います。

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無駄なものをどれだけ廃棄できるかが勝負の分かれ目

2016.12.15(23:47) 1704

仕事において成果を挙げるために、最も貴重なものは時間です。

それゆえ、時間をどのように作ればよいか、言葉を代えれば、無駄なものをどれだけ廃棄できるかが勝負の分かれ目になります。

会議は無駄だと分かっても、なかなか廃止できないものですが、割と無駄だと分かりやすいです(笑)。

ところが難しいのは、「無駄だ」と分かりにくいものを、「無駄だ」と気づいて、廃棄していけるかどうかです。

ドラッカー教授でしたら、「まだこれを行っていなかったとして、いまからこれを始めるかどうか」を考えて、やらないと思うものなら即廃棄すればいいとおっしゃってます。これも一つの方法ですね。

他の方法としては、”それ”にかかるコストと成果(売上、収入など)を比べてみることです。

特に難しいのは、2種類あって、一つは、前にやったときには成果が上がったものです。

もう一つは、他社がやって成果が上がっていたので真似してみたものです。

ただし、市場は常に変化していますし、他社には強みであったものが、自社では強みになっているとは限りません。成果が上がっているのかを、”何となく”ではなく、実際の数字で把握するようにしてみてください。

また、それらを遂行するためのコストも”何となく”これくらいかなではなくて、実際にいくらのコストがかかっているのかを数字を出して見比べてみるといいでしょう。

組織は基本的にあることを始めると廃棄するのが難しいものです。次から次へとすることが積みあがっていくのが普通です。

体系的に廃棄する仕組みがないのが普通だと思うので、マネージャーがリーダーシップを取って勇気をもって廃棄していくことです。

日々にやっている業務を毎月無駄なものがないかを振り返るようにするといいでしょう。

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アサヒグループの泉谷社長のお話 その3

2014.06.06(18:49) 1358

アサヒグループホールディングスの泉谷社長の講座からの学びを二度に渡ってお話しましたが、今回が最終回です。

泉谷社長が事業成功の鍵として言われてたことは、「お客様を知りつくこと」と、「それに応じた価値を提供できること」ということでしたね。

特に強調されていたのは、「お客様を知り尽くせるかどうか」、これに尽きるようです。

そして、このことに関し、人材やノウハウがある会社が成功すると話されていました。

おそらくアサヒビールには、お客様を知り尽くせる人材やノウハウがあるのでしょう。

特にノウハウはトップシークレットでしょうね。


ただ、皆様の会社でも、どうすればお客様を知り尽くせるかを、徹底して考えたらよろしいかと思います。

経営コンサルタントの故一倉定さんは、その方法として「社長のお客様訪問」を提唱されていました。

ぜひ参考にされるといいですね。


また、泉谷社長は「厳しい時代は、強いブランドが残る」と言われていました。

それゆえ、日頃からブランドを強くしておくことを薦めておられました。

ブランドは一朝一夕に強くなるものではありませんから、日頃から地道に自社のブランドを強くしていこうとすることが大切だと思います。

とても勉強になる講座で、他にもたくさん内容があったのですが、絞り込んで皆様にご紹介させていただきました。

何かの参考になりましたら幸いです。

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アサヒグループ、泉谷社長の考え方。 その2

2014.06.05(11:15) 1357

前回に引き続き、アサヒグループホールディングスの泉谷社長の講座からの学びをお話したいと思います。

泉谷社長が社長就任時にたくさんの本をかき集めて勉強されたという話を前回はしました。

ところで、泉谷社長は、幹部社員によく質問されるそうです。「既に起こった未来を発見するにはどうすればいいのですか?」や、「どういう勉強をすればいいのですか」とか、色々と質問攻めに会われるとか。


いつも「分かった。では一つだけ実行せえ!」と言って、教える方法があるそうです。

それは、毎日、新聞の一面のタイトル、なんでもいいので、タイトルの記事を見て、「それを自分に置き換えて考えてみろ」という方法です。

新聞の記事のタイトルを見て、「自分や、わが社や、わが国や、わが業界に置き換えて、毎日10分間考えろ!」ということですね。

例えば、メタボについての記事が出ていたとします。それが自社にどのような影響を与える可能性があるのか。そしてそれについて自分はどう行動すべきなのか、それを考えてみるのですね。

あるいは、法律が改正されるとします。では、ある法律が変わったら、会社に影響はないのか、自分の働き方にも変化は起きないのか、など、自分や会社や国や業界に当てはめて考えてみるのです。

それを泉谷社長は10年以上続けておられるそうです。


私はこの日のお話でたくさんの学びがありましたが、泉谷社長が現在の地位で成功しておられる核の部分はここだと思いました。

一日10分考え続ける習慣を持たれることで、ものすごく感度の高いセンサーができ、市場や世の中の変化をリアルに掴かむことに成功されているのだと思いました。


冗談だと思いますが、社員にこの話をすると3日くらいは続けますが、そのあとは誰もやらないそうです。

アサヒビールに入るような方々ですから、優秀な方が多いでしょうし、三日坊主は冗談だと思いますけど、それでも何年も続けられる人はほとんどいないでしょう。ましてや10年以上続けるなんて、それだけでも非凡です。

私もこの習慣は真似させていただこうと思います。

次回も続きを書かせていただき、終了とします。

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アサヒグループホールディングス、泉谷社長の考え方

2014.06.02(11:46) 1356

先の土曜日に、支援先の社長様から、特別公開講座のご招待を受けました。日本経営道協会様が主催していたものです。

講座では、アサヒグループホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEOの泉谷直木様から、「アサヒのイノベーション~過去・現在・未来~と私の経営の考え方」という題で講義がありました。

非常に参考になる内容でしたので、一部をご紹介させていただきます(なお、この講義を聴きながら、私がメモを取ったものからの紹介になります。文責は古賀にあります。)。

まず簡単にビール業界について、説明をします。

日本のビール類市場は1994年にピークを迎えています。そして、ピークから現在に至るまで市場は25%減少し、ピーク時の4分の3になっています。

泉谷社長はおっしゃっていましたが、この現象は20年前にちゃんと想定できていたそうです。人口減や働く世代の減少などで予測していたのでしょう。

業界が売上を減少させている中、アサヒは7年間伸びたそうです。すごいことですね。

そしてアサヒグループの時価総額は、創立以来最高額になっているとか。それらを成し遂げておられるのが、泉谷社長なのです。

その泉谷社長、確か2007年に社長に就任されたとおっしゃっていたと思います。

社長になったときの「行動」に私は興味を持ちました。

それまでも相当な勉強をされていたと思うのですが、社長になる段に改めて、様々な経営書をかき集めて勉強されたそうです。

コトラーや、ドラッカーや野中郁次郎さんや、ポーターなど、誰でもすぐに手に入るような書物を使って学ばれたようです。

アサヒグループを成功に導いているトップは、簡単に手に入り読める書物を使い、勉強して経営に活かしているということですね。

何が言いたかったかと言いますと、私たちの周りにはそれだけの知識があるということなんです。考える材料がたくさんあるということですね。

「経営者は決して勉強を怠ってはいけないし、学ぶことは力になるのだ」ということを改めて知ることができました。

もっと大切はお話があったのですが、長くなりましたので次回に。

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コーヒーショップの時計とマクドナルドのメニューの共通点

2013.02.08(12:30) 1245

先日、全国チェーンを展開しているあるコーヒーショップにて、夫婦でお茶をする機会がありました。

その後予定があったため、できれば予定時間に間に合うまでお茶をしようと考えました。

ちょうどコーヒーショップのカウンターの上に時計がありましたから、その時計を見て「2時45分になったら店を出ようか」と家内と話していました。

時計が45分になりましたので、店を出ることにしました。家内が先に出て、私がお金を払おうとレジに行ったのですが、前の方の会計に時間がかかり、結局店を出たのは50分ごろでした。

時間は余裕を見ていたので、レジに時間がかかっても問題はなかったのですけど、たまたま携帯で電話をしようと携帯を見ると時間はまだ44分となっていました。

「あれ、携帯の時間が違ったかな?」でも家内の時間も44分です。

「ああ、店の時計が合ってないんだ。言っといてあげよう」と、私はおせっかいにも店の前だったので、店員さんに「時計が合ってませんよ」と言いました。

そうすると店員さんは次のように言いました。

「わざと進めてあるんです。従業員はこの時計を見て仕事をするように言われています」


私は驚きましたね。


日頃コンサルタントとして企業に対し厳しいことを言うクセがついているので、はっきりと注意してしまいました。

「そんなこと、おかしいでしょ。お客様も見る店内の時計を進めておくなんて。店側の都合で運営をやってどうするの?!従業員の管理はお客様にとっては関係のないことでしょ」と言いました。

おそらくその店は従業員の管理のために5分前をやっているんだと思います。

そのために店の時計を全部5分進めているんでしょう。内部管理に目が行って、お客様の視点を見失っている例を見てしまいました。


話は変わりますが、マクドナルド2012年12月期連結決算が9年ぶりに減収減益になったと報道がありましたね。

数か月前にマクドナルドに行ったときに変化を感じていました。

メニューです。

100円マックのような安い商品がどこに書いてあるのかわからないようになっていました。

店員に聞いて、やっと書いてある場所がわかるくらいです。


しばらく経ってから、今度は息子がマクドナルドに行くと、手元のメニューが無くなったと言ってました。

そして、店の上のほうにある看板にメニューがあり、高い製品ばかりが目立つように表示されていて、商品を選びずらくなったと、ぼやいていました。

おそらく高い商品にお客様を誘導しようと策を練ったのでしょう。

これも自社の都合を中心に考えてお客様を誘導しようとした失敗例ですね。

コーヒーショップの時計とマクドナルドのメニューと全く別のものなのですが、その表れているところの元の思いは一緒だなと思いました。


自社の都合で発想するのではなく、お客様が不便や不快感を感じないかを考えないといけないですね。

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仕事の考え方
  1. 闘争心や競争精神の大切さ(03/16)
  2. ドラッカーの本の内容が突然分かるようになった(07/15)
  3. 無駄なものをどれだけ廃棄できるかが勝負の分かれ目(12/15)
  4. アサヒグループの泉谷社長のお話 その3(06/06)
  5. アサヒグループ、泉谷社長の考え方。 その2(06/05)
  6. アサヒグループホールディングス、泉谷社長の考え方(06/02)
  7. コーヒーショップの時計とマクドナルドのメニューの共通点(02/08)
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