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『項羽と劉邦』に学ぶ 3

2018.08.18(23:05) 2124

昨日に続き、司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』から学べる教訓について書いてみます。



項羽が天下を取れなかった大きな原因は、項羽の残虐性だったのではないでしょうか。

項羽は戦に勝つと、負けた旧秦の兵士20万人を生き埋めにして殺していました。

おそらく項羽が天下を取れば恐ろしいことになると、ほとんどの人が思っていたでしょう。

前回は論功行賞で味方武将が不満を持っていたことを書きましたけど、項羽は勝った地域や兵士に対し残虐な行為をしていたので、敵兵士の家族や領民にも相当恨まれていたと思います。

これによって領民や流民などは、反項羽勢力となり、項羽を倒してくれるならと、劉邦に味方したのでしょう。


項羽のこうした「残虐性による失敗」を現代のビジネスを当てはめると、どのようなことが教訓になるでしょうか。

それは、経営トップは冷たすぎてはいけないし、恐れられ過ぎてもいけないということです。

経営トップは舐められてはいけませんが、怖すぎる経営トップの場合は、周りがイエスマンだけになります。

また、冷酷な経営トップは徳が発生せず、人心が離れます。会社の雰囲気も悪くなります。

こうした経営トップが率いる会社は、いずれは取引先、得意先に恨まれるか、社員に恨まれるかして、最後には自分より強いライバル企業に潰されていくことになるでしょう。


ところで、劉邦には愛嬌があったようです。

やはり男性でも愛嬌はあると良いですね!

「あの社長は、よく分からないけど憎めないんだよな」と、人から思われるくらいの愛嬌があってちょうど良いと思います。

残酷な項羽が滅び、愛嬌があった劉邦が天下を取ったことは偶然ではなく、歴史の教訓であるのです。





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『項羽と劉邦』に学ぶ 2

2018.08.17(23:23) 2123

司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』からの教訓を学びたいと思います。



無敵と言ってもよかった項羽がなぜ天下を取れなかったのか。それは、ビジネスにおいても参考になるところがあります。


まず、項羽は、論功行賞を失敗しています。今で言うと「人事評価、昇給昇格の失敗」です。

項羽の評価基準は単純でした。第一線で華々しく戦った勇将だけを評価したのです。

例えば、かげになって流民を組織化した者や、その名声によって流民を集めた者、妙策をもちいて戦を勝利に導いた者などは全て評価されませんでした。

それゆえ、三人の関中王(かんちゅうおう)以外は、項羽の論功行賞にみな不満だったのです。


現代だと、仕事を取ってきた営業マンだけを評価している会社に近いですかね。しかし、この時代は命をかけて戦争をしているので、その不満の度合いは会社とは比べ物にならなかったとは思います。

ただ、現代でも、ある程度の納得がいく評価を経営トップがしないと、社員に恨まれることはあるでしょう。ずっと根に持たれることはあるかと思います。

根に持った社員は気をつけた方がいいですよ(笑)。

例えば、在職時に裏金を取ったり、お金をごまかしたりと、お金が絡む背信行為をする可能性があります。あるいは、経営トップと言い争って会社を辞めて、お客さんを連れて独立することもありえます。

だから、人事評価や人材の配置は時間をかけて慎重に考えて行ってください。

自分は人物評価ができていると思わないで、他の人の意見も聞いて評価をした方が良いです。

人間が評価する目はどうしても限界があるし、多少の好き嫌いは出ます。直属の上司以外の他部署の人に”非公式に”聞いてみても良いでしょう。

それと、人はやっていないことを注意されるより、「頑張っていることを評価されない」とモチベーションが大きく下がります。

人事評価の失敗は、「恨まれる」と思っておいた方がいいです。

<続 く>



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『項羽と劉邦』に学ぶ 1

2018.08.16(23:28) 2122

司馬遼太郎さんの有名な小説に『項羽と劉邦』(こううとりゅうほう)があります。



20歳の頃に初めて読んだ小説なのですが、最近読み直しをしています。

ビジネス書で『項羽と劉邦』を紹介されるときに、よく書かれていることは、劉邦が「張良(ちょうりょう)、韓信(かんしん)、蕭何(しょうか)の三人を上手に使うことができたから、項羽を倒して天下を取ることができた」ということです。

これについて、『銀河英雄伝説』の作者である田中芳樹さんは、面白いことを言っています。

田中芳樹さんは、結局は一番強いのは項羽なんだと思ったそうなのです。つまり、劉邦、張良、韓信、蕭何が寄ってたかって、一人ぼっちの項羽を倒したんだなと、田中さんは言うのですね。

実際に彭城(ほうじょう)という場所での戦いでは、劉邦軍56万人に対し、項羽は3万人の軍で蹴散らかしています。韓信も身一つで逃げ出しているくらいです。

項羽は、無茶苦茶強いんですよね。


では、なぜ劉邦は天下を取ることができたのか?

逆の言い方をすれば、なぜ項羽は天下を取れなかったのか?

そこは、ビジネスにも参考になるところがあります。次回は、それについて考えてみたいと思います。

<続 く>




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日本精神を表しているものとは

2018.07.21(16:20) 2103

昨日のブログでは、「日本とはどういう国であるのか、日本精神とはどういうものか」を言葉によって学ぶことがなくなり、日本人が自国のことを説明できなくなっていることを書きました。

では、日本人が日本を意識するときは、現代ではどのような場合でしょう?

それは、オリンピックやサッカーワールドカップのような国際試合が行われたときではないでしょうか。日の丸を背負って戦っている人を見て、言葉ではなく日本精神というものを感覚で感じている人が多いのではないかと推測しています。

学校では日本的なものを否定的に教えられています。

しかし、サッカーやオリンピックなどの国際試合で日本人ということを自然に思い出しているのですよね。

あるいは、大きな災害があったときかもしれません。災害があったときに助け合う姿勢だとか、整然と順番を待つ姿だとか、暴動が起きないことだとかから、日本精神を感じ取る人も多いと思います。


私は日本精神を最も簡潔に表しているのは、聖徳太子の十七条憲法だと思っています。

または、新渡戸稲造さんの『武士道』もそうでしょうね。

それから物語的にはなりますが、古事記、日本書紀ですね。

そして、世界で唯一の「万世一系の王朝」です。

こうしたことを書くと右寄りだとか思う人もいるでしょうけど(笑)、日本精神や日本の国柄を簡潔に表した言葉や文章は必要ですし、それらを日本人は学ばなければいけないでしょう。

日本は、東にある”ただの場所”ではないのですから。




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日本国のよって立つ精神とは?

2018.07.20(23:24) 2102

今日、東京へ出たときに改めて気づいたのですが、駅の駅名表示や電車の掲示版に、中国語やハングル語が使われていることです。表記は日本語と英語以外は要らないと思うのですけどね。なんだか、日本の風景が変っていっているような気がしました。

ところで、東京へ行くと外国人が多いことに気がつきます。観光の人もいますし、働いている人も多いです。

外国人が日本に働きに来たり、住んだりすることが増えていくときに大切なことは、日本人自身がもっと日本の歴史を知っておかなければなりませんし、何より日本とはどういう国なのかを知っておくことだと思うのです。

どういうことかというと、日本らしさや、日本の素晴らしさが、外国人が増えることによって薄まっていくことを危惧しているのです。


日本人が日本がどういう国であるのかを、きちんと共通認識していれば、いろいろな考え方や宗教を信じている外国人が入ってきても、根幹は揺るがないと思います。

イメージで言えば、日本という大木(たいぼく)がドーンと立っていて、その周りに様々な外国の花が咲いて、繁栄しているような感じです。

しかし、日本人が日本精神をつかんでいなければ、中心の大木がないので、外国の花と混じり合って、本来の日本の良さがよく分からなくなってしまうのではないでしょうか。


では、日本がどういう国であるのかというのが、次の疑問になってきます。日本国とは、なんなのか?

まず、日本は東シナ海の東にある単なる”場所”ではありませんよね。

四季があり、島国であり、地震が多い国という説明では、まったく不十分です。

日本の地理的な場所や気候や天災の特徴を述べることはできます。でも、それは日本を説明する一部の表現です。


残念ながら、戦後の日本人は、自国の精神性や根幹を説明できる言葉を教えてもらっていないのです。

国がよって立つものが分からなくなっています。

イスラム教の国でしたら、イスラム教が「国がよって立つ精神」でしょう。キリスト教の国だったら、キリスト教になりますし、アメリカでしたら建国の精神がありますよね。

じゃ、日本国のよって立つ精神とは、何なのでしょう?どこに書いてあるのでしょう?少なくとも、現行の日本国憲法ではありませんよ。

日本人の中に「日本とはどういう国柄なのか」という共通認識がないのは、民族としての危機ではないのかなと私は思っています。


長くなりましたね。

続きは次回に。



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今の日本に必要なのは、島津斉彬公

2018.04.13(14:46) 2026

西郷隆盛さんによって日本が救われたということを前回のブログに書きました。

その西郷さんに影響を与えた最大の人物は、薩摩藩主、島津斉彬(しまずなりあきら)でしょう。

『西郷どん』では、渡辺謙さんがその役をやっていますね。しかし、私の中のイメージでは、『翔ぶが如く』での加山雄三さんが近いですね。

渡辺謙さんの島津斉彬公は、品がなく、荒々しいです。加山雄三さんの斉彬公は、威厳があって、透明感があり、素晴らしかったですね。

司馬遼太郎さんは『翔ぶが如く』の中で、
「斉彬には、神も嫉妬するのではないかと思われるほどに器才のかがやきがあった。」と書いています。

この斉彬公のことと、西郷さんの関係をきちんと描かないと、なかなかその後の西郷さんの生き方が分からないと思うのですね。

『西郷どん』は良いドラマですけど、斉彬公の偉大さと、斉彬公と西郷さんの師弟の関係の描写が少し弱いかなと私は思います。

島津斉彬公の世界観、国家間、世界戦略は、当時の日本では飛び抜けたものでした。こんな凄い人物が幕末の大名に存在したということが奇跡だと思います。


また、斉彬公は、たくさんいる薩摩の青年の中から西郷隆盛さんをさがしあて、一目で見抜いています。その人を見る目の鋭さも凄いです!

西郷さんは斉彬公の志を受けて、その後の倒幕運動に走ります。

人物を見いだせる人が、人物を見出し、その者に生きる道を教える。志を伝える。

今の日本に必要な人は、島津斉彬公のような人物だと思います。



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西郷さんが私利私欲の人だったら、日本は全く違っていた

2018.04.12(22:21) 2025

明治維新によって、武士階級は消滅しました。没落士族は、全国300万人といわれています。

特に薩摩藩の士族は、幕末に戦をほとんどすることがなく身分を失ったので、鬱積したものがあったようです。

西郷さんは、薩摩の若い士族によって「反政府の頭目」に祭り上げられてしまいます。

西郷さんは情が深かったので、若者を見捨てることができず立ち上がるわけですが、自らが戦で死ぬことによって、不平士族も一緒に葬ってしまい、新しい日本を作ろうとしました。

ここでも日本は、西郷隆盛さんによって救われました。


少し話がずれるかもしれませんが、私はこの話を聞いて思い出したのは、『項羽と劉邦』の韓信(かんしん)のことです。

劉邦は、項羽を倒すために韓信という将軍を得ます。そして、見事に項羽を倒すのですが、その後に劉邦は韓信を殺すのです。

”強い者A”を倒すために”強い者B”を連れてきて、Aを倒します。残ったBはいずれは脅威になるので、Bを殺してしまうという発想です。

幕府を倒すためには薩摩の軍事力は必要でした。ところが、幕府が倒れた後、新政府にとって薩摩の軍事力は脅威になっていました。また全国の不平士族が一斉に暴れ出したら、新政府もどうしようもなかったでしょう。

維新最大の功労者である西郷さんが、薩摩や他藩の不平士族とともに戦で死ぬことによって、日本に再び革命が起きるのを防いだといえるでしょう。

今の日本があるのは、西郷隆盛さんのおかげであると言えるでしょう。もし、西郷さんが私利私欲の人だったら、日本はまったく違った社会になっていたでしょうね。

天が日本を救うために使わしたのが西郷さんだったのでしょうね。




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歴史関連
  1. 『項羽と劉邦』に学ぶ 3(08/18)
  2. 『項羽と劉邦』に学ぶ 2(08/17)
  3. 『項羽と劉邦』に学ぶ 1(08/16)
  4. 日本精神を表しているものとは(07/21)
  5. 日本国のよって立つ精神とは?(07/20)
  6. 今の日本に必要なのは、島津斉彬公(04/13)
  7. 西郷さんが私利私欲の人だったら、日本は全く違っていた(04/12)
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